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ソ連崩壊と日本のマルクス経済学
ソ連が崩壊したということは、マルクス経済学が駄目だったということだと思いますが、日本のマルクス経済学者の方たちは、マルクス経済学が駄目だったのかどうかソ連崩壊に関して理論的検討を加えなければなかったと思うのですが、どなたか日本のマルクス経済学者で理論的検討を加えた学者の方をご存じないでしょうか。そのような学者の方はソ連崩壊とマルクス経済学に関してどのように理論的説明をしておられたのでしょうか。また、その学者の方の論文なり、本なりをご存知の方教えていただけないでしょうか。たしか飯田経夫という学者の先生は多少理論的な検討をされたのではないかと言う記憶があるのですが、読んだときは、何だか良くわかったようなわからないような気がした記憶がなんとなくありますが。 よろしくお願いいたします。
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旧ソ連の経済学者で良いなら、ブラキンスキーとシュヴィゴドーの『ソ連経済の歴史的転換はなるか』という本が、理論的にマルクス経済学と、ソ連経済の破綻を考察しています。 マルクス経済学と、ソ連経済を切り離したい人が、未だにいるわけですが、マルクス経済学の核心である労働価値説が、計画経済の基礎だった総コスト主義と直結していたのですから、言い訳でしかありません。 『資本論』の数学的再構成は、日本の近経学者の独壇場で、森嶋通夫の『マルクスの経済学』など、世界的に知られた研究が出ていて、労働価値説が成立するのは、非現実的な仮定を立てた場合だけだという結論が出ています。
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あらあら、これは失敗でした。 ちゃんと、質問に「日本の経済学者」と有りましたね。 >ソ連が崩壊したということは、マルクス経済学が駄目だったということだと思いますが、 この部分に関して、ご質問者様と「日本のマルクス経済学者」との間で 認識が共通していないということでしょう。 ご紹介した本には、日本の学者の名前もありましたが ご期待されるような、論文は無いと思いますが。 私の知る限りでは、ワルラス以後の一般均衡に対して マルクスの再生産理論を活用しようとする流はあるようですが。 何度も、無駄な回答失礼しました。再見!
お礼拝見しました。 手元に、塩沢さんの本がありませんので、 正確なことは判りませんが、 ソ連時代の計画経済の検証について何か書いてありました。 本の資料や注で、調べれば、外国の研究が見つかると思いますが。 但し、ソ連の崩壊をマルクス経済学だけで説明はできないのでは、 政治学や社会学等も絡みますし、 ソ連の崩壊=マルクス経済学崩壊? マルクス主義者の中には「労働価値説不要」と言う人もいますし、 相変わらずの人もいれば、面白い人もいますね。 不正確な回答で失礼しました。
お礼
有難うございます。 しかし、私が関心がありますのは、日本のマルクス経済学者がソ連崩壊を契機にマルクス経済学について再検討してソ連崩壊があったけれども、マルクス経済学はこういう理由で不変ですとか、ソ連崩壊があったので、再検討したら、マルクス経済学はこういう理由で駄目でした、御免なさいとかある本です。また、どういうマルクス学者がそのようなことを言っているのかなということです。
本国イギリスでは1980年代には「過去の人」で見向きもされなかったのがマルクスです。 ソ連崩壊でマスコミは宣伝しました。「マルクス経済の時代ではない」と。ただ.これはソ連の宣伝として「レーニンはマルクス経済を現実化させた(偉人である)」として使われていたためです。 学問的に研究がされるのであれば.少なくとも1-2年間研究期間が必要です。ですから簡単に報告が出るものではありません。 少なくともレーニンを調べている人であれば.マルクスの唱えた内容との違いを理解しているわけで.「ソ連崩壊が即マルクス経済理論の破綻とはならない」事を知っているはずです。 例としては.ソ連共産党と.日本共産党や中国共産党との考え方の違い マルクス経済は.定性的内容です。原則として文字で説明されています。だから.数学が嫌いな方々には重宝されています。これを知った上で.(一部玉が先か鶏が先かのような議論がありますが)ケインズのような各種数値モデルを立てると.計量経済学がわかりやすいかと思います。 戦前.日本の天皇独裁政治を正当化するためにマルクスが使われていた頃もあります。
お礼
有難うございます。 しかし、ソ連崩壊が1990年頃ですから、時間的には充分検討を加える余裕はあったと思います。 別の「教えて」の回答のところで、マルクスは、経済学者として1流、哲学者として2流、社会学者として3流と答えておられた方がありました。 何かわかりやすい気がしますが、マルクスが、経済学者として1流というのが、良くわかりません。 ソ連崩壊でそれまで1流と思われていたのが、3流と思われるようになってしまったと思っていましたが、まだ、経済理論的には1流なんでしょうか。そうすると、どこが1流なんでしょうか。
塩沢由典 「マルクスの遺産」 参考URL貼っておきました。 但し、この本は、大著で私も、目次ぐらいしか読んでません。 図書館で借りて読めるような代物ではありませんね。 それと、マルクス経済学は「資本論」の解釈拘る方もいますから、 ソ連崩壊後の理論が進まないと感じられるのでしょう。 でも、均衡の経済学も、現実とは掛け離れたままですね。
お礼
有難うございます。ただ、何か思想と思想を著者がどう発展させたかというような感じで現実の経済を道具としてのマルクス経済学が意味を失ったかどうかという検証を学者の方がされているのを知りたいのですが、ちょっと違うような気がします。
お礼
有難うございます。やはり、森嶋先生は大したものなんですね。昔、たしか日本国民総降伏論かなにかを言われたような記憶がありますが、「マルクスの経済学」は7400円でユースト品がなく、私のような部外者にはちょっと手が出ないので読めなくて残念です。