このmakeは「OをCにする」という意味の第5文型(SVOC)の構文になります。ご質問文ではThis shoesが主語(S)、 makeが動詞(V)、 itが目的語(O)、 easierが補語(C)となり、for meが目的語itの意味上の主語、to runが目的語itの真目的語となっています。
ご質問は補語であるeasierに何故be動詞がつかないかということですが、それには「補語」の働きを知ることが理解の鍵になります。補語とは「補って叙述を完全にする語」のことで、名詞や形容詞(それに準ずる句や節)または動詞(原形や~ing)が補語となることができます。
形容詞はそれだけで補語として十分役割を果たしているので、わざわざbe動詞を持ってこなくていいのです。例えば第2文型のSVCで見ると、It is easier.ではeasierが補語Cですが、isは動詞Vになります。これをご質問文の第5文型にした時に、Cをそのまま持ってくればよいわけで、Cのところにis easier(V+C)をわざわざ全部持ってくる必要はないのです。以上が、SVOCのCにbe動詞は必要ない理由です。
第5文型の時、OのあとにCに形容詞がくる時はbe動詞はいらず直接形容詞を持ってくることができると覚えておいて下さい。さらに、OとCの関係はO=C、またはO is Cという関係が成り立たなくてはいけません。例文のOであるitを主語にして、Cのeasierを補語としてO is Cと文を作ってみると、it is easierとなり、文として正しい文法になります。
ご理解いただければ幸いです。