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昔の短編SF小説のアンソロジーについて
ずっと昔の、1940年代~1950年代くらいに書かれた外国(主にアメリカだと思いますが)の短編SF小説を集めたアンソロジー(選集)は、どういうものがいつごろ出ているのでしょうか。
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こんにちは。 外国で編纂されたものを翻訳した場合と、前の回答にあるように日本で独自に編まれたものとがあります。その年代の作品集だと外国オリジナル版の翻訳は今更出ることはまずありません。近年出たものはほぼ後者だと考えて良いでしょう。 分類はとにかく、早川に関してはかなりデータが揃っています。 http://homepage1.nifty.com/ta/haya/an2.htm #上から項目(叢書)別に見てゆくと、「ハヤカワ・SF・シリーズ」の # 3008 『宇宙の妖怪たち』 ジュディス・メリル # 3043 『宇宙恐怖物語』 グロフ・コンクリン # 3115ほか 『時間と空間の冒険1』、『時間と空間の冒険2』 R・J・ ヒーリィ & J・F・マッコーマス 上の二人はアンソロジストとして有名です。 『S-Fマガジン・ベスト No.1~4』 早川書房編集部、というのは初期のSFマガジンに翻訳掲載された短編を集成したもので、半分以上は50年代までの作品のはずです。詳しくはそちらのリンクから個別の本の内容をご覧下さい。 『ヒューゴー賞傑作集No.1』もこれに類すると思います。 『世界SF全集31 -世界のSF 古典編』はハード・カバーの本で、このシリーズは今でも図書館や古書店でよく見かけます。 次に現在最も入手しやすい「ハヤカワ文庫SF」シリーズ。 #『スペース・オペラ名作選』は私は未読に付き良く判りません。 # 0380 『SFマガシン・ベスト1 冷たい方程式』伊藤典夫 & 浅倉久志 # 0403 『SFマガシン・ベスト2 空は船でいっぱい』 浅倉久志& 伊藤典夫 SFシリーズの同題のものとかなり重なった内容で、言わば改定版です。 創元SF文庫 # 636-1 『マイベスト・SF』 L・マーグリイズ & O・J・フレンド http://homepage1.nifty.com/ta/sfm/margulie.htm#6361 # 715-02(SF-ン-6-2) 『地球の静止する日』中村融 これは映画の原作となったものを集めたもので、「優れた作品を集めた」というわけではありません。あまり面白くないです。 #『SFベスト・オブ・ザ・ベスト』ジュディス・メリル http://homepage1.nifty.com/ta/sfm/merril.htm#3008 #『SFカーニバル』マック・レナルズ http://homepage1.nifty.com/ta/sfr/reynoldm.htm#6053 上記の2大出版社以外だと、朝日ソノラマ文庫海外シリーズや文化出版局、集英社コバルト文庫などにもありますが、これらはいずれもほとんどが絶版です。実は先に挙げた早川も創元もほぼ同じ状況ですが、入手のし易さはこの2社の方がずっとましでしょう。確認は出版社のページからどうぞ。 http://homepage1.nifty.com/ta/0/main.htm 既に絶版ですが講談社文庫のシリーズ(大部分は元々他社の刊行していたもの)が数も多く出たので古書店でも品物が割合良く見つかります(この件に関してはこの質問をどうぞ http://odn.okwave.jp/qa2868199.html )。 このページの「福島正実 伊藤典夫編海外SF傑作選」です。 http://homepage1.nifty.com/ta/kodan/an.htm#bx9 元版の芳賀書店版も見てみると、私もまだ読んでいないものがいくつもあるようです(今回初めて気が付きました)。 http://homepage1.nifty.com/ta/an/an_haga.htm#h001 テーマ別のアンソロジーで、大部分は初期のSFマガジンに訳載されたものです。 これ以外では『第四次元の小説』が再刊版がまだ在庫していて手に入れ易いと思います。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4092510063/sr=1-1/qid=1175132564/ref=olp_product_details/503-6908611-8069529?ie=UTF8&qid=1175132564&sr=1-1&seller= それにしてもこの本は元版の時既に何篇かが割愛されていた(データ・ベースには記載がありませんが事実です)のに、更に削られています。 ここ数年では日本での紹介が遅れていた(もしくは絶版でほとんど読む機会が無い)作家の短編を編纂したものが多く出ています。特に河出書房新社の奇想コレクション http://homepage1.nifty.com/ta/kawade/kiso.htm が古いものにも光を当てようと頑張ってくれています。 尚、長くなったので東欧や旧ソヴィエト方面は略しました。 とにかくほとんどが手に入れにくいものですから、図書館を利用するのが先ずは良いのではないでしょうか。
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- jjon-com
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すぐに思いつくのは,文庫「20世紀SF」シリーズの1940年代と1950年代の巻でしょうね。ご質問のキーワードそのままのタイトルなので。
お礼
ご回答ありがとうございます。 参考になりました。
お礼
大変に御詳しいご回答をありがとうございました。 とても情報の多いご回答ですので、勉強になりました。 いろいろ調べてみます。 大変参考になりました。