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日本語縦書きは右から左へ行を埋めていくのですが
縦書きの場合右側から左側へ行をうめていくのですが、鉛筆、毛筆を問わず既に書いた箇所を汚す恐れがあるので左側から右側へ書いていったほうがよいのでは?とずっと疑問を抱いていました。 紙が高価な時代に毛筆で板に写経などする場合、誤った箇所を削って書き直したことなどから推察すると、既に書いた部分より、これから書くべき空白の部分を大事にしていたためなのでしょうか?
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これは、以前に何かの質問でも書いた記憶があるのですが、文字を縦書きにし、その縦書きの一行を、右から左へと進めて行くのは、中国の伝統的な書き方がそうなのです。日本でも同じ理由ができたのですが、それはとまれ、何故、中国では、こういう書き方だったのか、ということです。 漢字の文書の一番最初は、甲骨文字ですが、あれは、儀式用・占い用の文字です。実用的な文章になって来ると、紙の発明は紀元後ですから、古代中国では、竹簡を使いました。竹を削って、一本の棒にし、その上に、一行分の文字列を書くのです。 そして、竹簡は、上と下で綴じて、長いものにし、巻いて保管しました。これを読む時、どうするかというと、左手で、かなりの重さがある竹簡の巻いたものを持って、右手で、順番に竹の棒を引き出して行ったのです。 右手に持って、左手で、竹の簡を引き出すと、巻いた竹簡を扱うのが難しいことが分かるはずです。重いですから、前に読んだところに戻る時など、右手を緩めて左手で巻くと、また戻るのです。逆だと、そういうことはしにくいのです。 わたしの記憶なので、勘違いしているかも知れませんが、古代の竹簡は、巻き方や綴じ方が決まっていたというか、上に述べたような、読むにおいて合理的な形に綴じていたし、巻いていたのです。 竹簡から紙に移っても、巻物形式で保管すると、文字の縦書き列が、右から左に出てきた方が、見やすいのです。これは中国だけではなく、日本でもそうで、巻紙に筆で書いていても、左手で巻紙を持って、右手で筆を使い、書き進めると、左手で巻紙を調整し、新しい空白部分を出し、書いた部分は、右に足らすか、床に置いて、墨の乾燥を待つのが自然です。 巻紙を読む時にもそうで、左手で巻紙を持ち、右手で紙を引く方が読みやすいのです。 昔の書翰や重要な文書は、巻紙だったということがあります。製本した本の形式は、木版印刷が始まってからだと思います。 筆で書くときは、筆を立てて書くのであり、袖が確かに紙に振れて汚れる可能性はあったかも知れませんが、紙の表と袖のあいだには、十分な距離があったはずです。カット紙の上で、ペンやボールペンで、腕を紙の上に置いて書くような方法を現代人はするので、紙が汚れるようになるのです。
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- cotiku
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中国古代の甲羅や骨や石に残っているものも右から左です。 紙になってからは、書き写すときに原本の下に濡れた部分がくるのは不都合なので、右から左にはならなかった。
お礼
ありがとうございました。 経験者ってありますが、私のように「紙を汚しまくっていたひと」という意味ではないですよね。
補足
皆さん24時間以内の回答ということで、私をたのしませてくださった回答をくださった asterさん、cotikuさんにポイント発行させていただきます。 まだ他にもいろいろ尋ねたいことがあるのですが、質問内容があまりにもあいまいすぎるので…。 次回もよろしくお願いします。
- Mell-Lily
- ベストアンサー率27% (258/936)
昔の日本の筆記用具は筆と墨ですが、本来、筆は立てて使うものですから、筆を持った手が紙に着くということはありません。 一方、昔の西洋の筆記用具はペンとインクですが、ペンを持つ手は紙に着くでしょうから、右から左に書くというわけにはいかないかもしれません。 昔の日本語の横書きは、右から左でした(一文字の縦書きという見方もありますが)。鉛筆を使ったり、左から右の横書きが始まったりしたのは、明治時代の文明開化以降だと思われます。 アラビア語やヘブライ語は、横書きを右から左に書くそうです。
お礼
>筆を持った手が紙に着くということはありません。 たぶんそんなやつは私だけなんでしょう。 >アラビア語やヘブライ語は、横書きを右から左に書くそうです。 やはり例外はあるのですね。 ありがとうございました。
- mentama
- ベストアンサー率18% (55/299)
毛筆は立てて書きますから、右手で紙を汚す可能性は低いのではないですか? むしろ、筆を持たない手で紙を押さえることを考えると、左から紙を埋めていった場合に、押さえる手で紙を汚すのではないですか?
お礼
>毛筆は立てて書きますから 言われてみればそのとおりですね。考えて質問したつもりだったのですが…。墨をポタポタ垂らしていたのかもしれません。 「押さえる手も汚れる」ってことですね。 ありがとうございました。鬼太郎によろしく。
お礼
甲骨、竹簡、巻紙という流れだったのですね。 竹簡は民族歴史博物館に展示されていたような気がします。 記録の重要文書が巻紙で、女に文を書くの使うのが色や香りのついた紙。 昔の日本に関する本はきらびやかな話かいくさの話しか読んだことがないので…。 昔お勉強したことが少し思い出せたようです。(間違ってることも含めて) ありがとうございました。