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死刑制度賛成の立場の書籍
日本の死刑制度について興味を持ち、いろいろな文献を読みあさっています。 図書館や本屋さんに行って見つかるのは不思議なことに死刑反対論を唱える書籍ばかり。唯一見つけたのは、死刑には賛成だが日本の死刑制度には欠陥があるとかいう中途半端な主張をしている本くらいでしょうか。この本は、日本の死刑制度の欠陥ばかりを指摘しているので、結局死刑に反対じゃないかと思ってしまいました。 これでは客観的な判断ができかねます。 どなたか、死刑制度に賛成している人の文献を紹介して頂けませんか?できれば、一冊丸ごと死刑賛成論を唱えているものがいいです。
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- sdfwer23
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積極的死刑拡大論 というタイトルの本が確かありました 因みに 死刑を廃止すると殺人が減ります
- SaveMonk
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まず、「どこ」へ行って探すか、ですね。 現代の世界では死刑廃止条約の批准国が国連加盟国の4分の3、そのうち既に廃止した国々が8割(120カ国)強。 死刑存置国はかなり少数派と言えます。 これら存置国の内、圧倒的に処刑件数が多いのは中国で、世界の処刑の8割以上を占めます。 ですから中国へ行けば、死刑制度擁護の書籍には事欠かないのでは? あと、日本以上に死刑への情熱(?)を燃やし続けているのが、アメリカです。 アメリカの保守系法律家たちの中には、死刑を擁護する奇想天外な理屈を展開する者たちがいます。 (読み物としては、中国共産党系のドグマチックな死刑賛成論よりは、アメリカ物のほうが面白そう。) 日本の死刑存置論の主流は、できれば無いほうが好ましいが当面、必要悪として存続、という方向ですので、死刑を根本的に支持する信念とはちょっと違います。 ただ、アメリカの死刑賛成の法律家たちも口を揃えて、日本式の絞首刑は残虐な処刑方法だ、と言っていますし、日本の接見交通権の不備など刑事訴訟法や監獄法に関する人道問題については、口を極めて非難しています。 私は質問者さんとはちょっと違って、死刑の是非だけでなく処刑方法というのも非常に重要だと考えています。 例えば、死刑反対論でよく言われる、死刑に代替する刑罰としての終身刑だって、見方を変えれば「最終的には獄死させる」という意味で、非常に緩慢な死刑と言えなくはありません。 ご参考までに、憲法36条についての最高裁判例は、死刑はその方法によって残虐な刑罰(違憲)にもなるし、合憲にもなる、というものです。
- de-niro3
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NO1です。補足欄でご指摘いただいた通り、「元刑務官が明かす死刑のすべて」が正式名称でした。失礼致しました。 NO2様の紹介された 重松一義『死刑制度必要論』についてなんですが、「元刑務官が明かす死刑のすべて」のあとがきか何かに引用があったのを記憶しております。 質問者様と同様に私も「死刑存置、賛成の立場の書籍」を探していたので、興味深く「回答」を待っていたんですが・・・・。 やはりそういった著書は少ないんでしょうね。 まぁ考えて見れば、政治家、評論家、文化人どれをとってもある種、「人気商売」なんで、あえて「死刑制度支持」みたいな事を書きたくないというのは理解できますが、反対論者の「納得にたる主張」というのも出会ったことがありません。でもそっちの方が「ウケがいい」=「人気に繋がる」ってことなんでしょうね。
- neil_2112
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重松一義『死刑制度必要論』(信山社)を一度ご覧になってはいかがでしょうか。著者は法学者(刑事政策や法制史が専門らしい)ですが、題名のとおり、死刑は絶対に必要であるという立場で貫かれた本です。100ページにも満たない薄いものですし、比較的平易に書かれていますので、誰にでも読みやすいと思います。 著者の信念にあたると思われる部分を一部抜粋してご紹介します。 (以下引用) 私は死刑制度は人類と獣類を区別するレフリー、分岐点として存在すべきものとの認識にあり、たとえ千年、万年凶悪犯罪が起らぬとも、人類自身の戒めとして、錘しとして、法として掲げつづけて置くことが、人類の叡智であり、見識であり、人間の尊厳と考える・・・。 法は存在すること、すなわち、たとえ適用されずとも厳然として存ることに意味があり・・・、死刑制度は恒星のごとく永久に存在してこそ人間の真価を問うものなのである。ひと口に言って、死刑の法条を法典から消去すれば社会の秩序が立ち、死刑廃止を看板として掲げれば文化国家の証しであるなどというほど、人間は、社会・国家は単純なものではないのである。 (以上引用、第一章「死刑制度永久必要論」より) 私も興味があって探したことがありますが、確かにおっしゃるとおり、死刑に賛成するスタンスから真正面に立論した書籍は少ないのが実情ですし、立場はどうあれ、一度読んでおくべき書物ではないかと思います。
お礼
ありがとうございます。これは必読ですね!!
- de-niro3
- ベストアンサー率11% (1/9)
坂本敏夫著 死刑のすべて 文春文庫 この著者は元刑務官で、冒頭文を少し引用すると 「死刑の本はたくさんあるが、多かれ少なかれ事実と違うことが記載されている。「死刑囚がかわいそう」「国家権力はけしからん」といった視点でかかれたものは死刑囚が美化されまったく別人になっていたりする」 呉智英著 サルの正義 双葉社 こちらは>一冊丸ごと死刑賛成論とは違いますが、切り口が変わっていて「人権思想を疑え」ってところから始まっているので、死刑賛成論、存置論とは若干異なります。が、意外とこういった意見は参考になるのかなと思います。 死刑存置論の立場で作られてる訳ではないですが、WEBでは「死刑廃止と死刑存置の考察」などが思い当たりました。
お礼
貴重な資料の紹介ありがとうございます!呼んでみたいと思います。
補足
坂本さんの著書は、「死刑のすべて」ではなく「元刑務官が明かす死刑のすべて」が正式名称かと思います。前方一致の検索では引っかからなかったので・・・
お礼
理論で押すなら反対の立場を取った方が断然有利ですよね。現状、至芸が存続しているわけですから、あえて死刑存続論を唱える必要もないのかもしれませんね。