本当のところは、分かっていないと言うのが実情でしょう。
内因性と心因性に分類しても、心因を与えれば誰もが発症するわけでなし、「心が弱い」から、罹るわけでもありません。
心因はうつが起こるきっかけであっても、「原因」と断定できるほど確かな証拠はありません。
本当の原因は不明なのです。
遺伝的要素を分類するのは、きわめて難しい作業です。遺伝が原因なのか、その親に育てられたことが原因なのかの分離は、かなり厄介な話です。
さらに親元を離れてから、発症したのが、もともと遺伝的要素による影響が大きいのか、環境(心因性)によるものが大きいのかということは、さらに複雑な問題でしょう。
うつを血液検査などで測定できれば、もう少し細かいところまでこの問題を研究することができるのでしょうが、「抑うつ尺度」程度では、追跡困難と思えます。
ところでなぜ、whdさんは、内因性と心因性の割合を知りたくなったのでしょうか?
ご自分の血族にうつの方がいて、ご自身がうつになるかを心配なさっているのでしょうか?
あるいは、ご自身がうつで、ご子息に遺伝しないかご心配なさっているのですか?
ランダムサンプリングでも、5~10人に1人はかかる病気です。杞憂とはいいませんが、うつになりやすい環境は誰もが避けたほうがよいと思います。