金融機関に勤務しており、以前、住宅ローンも担当したことがある者です。
> 銀行の融資がどのくらい出るのかということです。
残念ながら、現状ならば1,000万円も無理です。
本当に残念ながら、マンション業者が頑張って計算しても1,000万円ちょっとという水準かと…。
現在車のローンが150万円残っているとのことですが、毎月の返済額はいくらですか?
車のローンの性質から考えて、その残債ですと月1万円返済では利息が増えるだけ。2万円でも返済期間と金利によっては元金が減りません。仮に月2万円の返済をしているとなると、年間の返済額は24万円。
> 確定申告では300万で申告しています
金融機関では、この額でローンの返済能力を審査します。
年収300万円ならば「総返済負担率」は25%以下でないと難しいです(金融機関によっては20%以下が基準になるところもあると思います)。
「総返済負担率」というのは、「申し込まれた住宅ローンの年間返済額に現在借りている他のローンの年間返済額を足したもの」を「年収」で割って算出します。
例えば、1,500万円借りて、35年返済にしたとします。
金利は、現在の一番低いレベルで考えて年利1.50%。
この条件で計算すると年間返済額は551,136円。
車のローンの年間返済額を240,000円とすると、両方あわせて791,136円。
これを年収の300万円で割ると「総返済負担率」は26.3%になってしまいます。
先ほども申し上げましたように、年収300万円ならば「総返済負担率」は25%以下が基準ですから、クリアできません。
ところで、マンションの価格は3,800万円なのですね?
ならば、諸費用(マンション取得のための税金や住宅ローンのために必要な費用)等で、その1割程度は必要です。
ですから、マンション取得に必要な資金は、4,200万円程度と考えて、そこから資金計画をスタートさせてください。
4,200万円必要だけれど、自己資金として用意できるのは200万円。
となると、諸費用にすら不足している訳です。
住宅ローンは、諸費用を上乗せして借りることができないものの方が多いです。
ですから、その分は別途「諸費用ローン」とか「フリーローン」などで借りることになります。
「諸費用ローン」とか「フリーローン」は、住宅ローンよりも金利が高いです。
実は、私も一昨年、同じくらいの価格のマンションを購入しました。
新築物件だったので、売買契約から引渡しまでに1年以上かかりました。
そのためか、最初に手付けとして10万円、売買契約時に物件価格の1割、半年後にまた1割、引渡し時に残りの全額…というように請求がありました。
ご質問者さまのお宅が購入予定のマンションはそういうことはありませんか?
このパターンですと「自己資金として用意できるのは200万円」では、途中のお金が払えませんよね?
住宅ローンの殆どは、引渡しと同時に一括資金交付なんです。
自己資金が200万円しかないとなると、このパターンに対応できません。
よく、物件価格の2割程度は自己資金を用意する-と言われるのは、こんなこともあるからなんです。
> 父の力を借りることができるかどうかです。
> 父は大手菓子メーカー勤務ですが、あと2年で退職になります。
> 退職金は何千万かでるようですが。
父の力を借りる…というのはどういうことを指しているのでしょうか?
お父さまからお金を借りたり、資金援助を受けたりできるか…ということでしたら、それは家族内部の話ですから、他所の人間に尋ねても分かりません。
「現在でもこれだけの収入があり、退職時には何千万円もの退職金が入る予定なので、それを担保にお金が借りられるか?」という話でしたら無理です。
お父さまに住宅ローンを借りてもらう-ということでしたら、そのマンションにはお父さまが住まなければなりません。
夫の年収では足りないのでお父さまの年収を合算して…ということでしたら、お父さまは「連帯保証人」になってもらうことになります。
そして、一般的には夫の年収の半分以上、即ち150万円以上合算するのならば、住宅ローンの様々な条件がお父さまを基準にされます(合算できる額は、夫の収入が上限ですので、それでも審査基準となる年収は600万円ですね)。
あと2年で定年ということは、現在58歳でしょうか?
そうしますと返済期間は最長でも22年程度になり、返済計画はさらに厳しいことになります。
お礼
アドバイスありがとうございます。 贈与税・・・ 全く考えていませんでした( ̄□ ̄|||) 勉強になりました!!