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体系的学習について
いわゆる高校の教育困難校に勤めています。 低学力の生徒たちの系統的な学習プログラムがあれば、(とくに数、英、国)教えていただきたいのですが。 例えば、数学については、小数点の計算が半分以上できません。また、アルファベットは、満足に言えないせいとが、かなりいます。 また作文がかけない生徒もいます。 よろしくお願いします。
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小学校教諭です。 ご質問にあるような高校生の指導を少しだけしたことがありますが、小学生相手のカリキュラムとほとんど同じコースをたどらせた指導方法が一番有効でした。たとえば小数にしろ分数にしろ、ある程度詰め込みで練習をさせれば一時的に点数をとれるようになりますが、そのようにして身につけた内容はすぐに忘れます。結果的に、学習からの逃走、荒れの健全化にはつながりません。限られた時間内で、根本的な概念の理解と学ぶ喜びの両方を与えることが大事です。生徒が学習に対する喜びを感じるようになれば、その子にとって、学習内容を理解したこと以上の価値を感じるはずです。 小数は、小学校4年生の単元です。「10個に分けたうちの1つぶん」という概念をきちんと把握させ、小数点第一位を確実にクリアしてください。1リットルのビーカーに0.1リットルだけ水を入れたりするなど、具体物を用いることを忘れずに。その次に0.1メートルを把握させます。概念としては水よりも多少高度になります。そして、さらに抽象的である0.1キログラムに進みます。やがて、「10個のうちの1つ」という原理が確実に理解でき、自らが応用できれば土台の部分はクリアです。たとえば「1トンは1000キロ、では0.1トンは何キロ?」と言うように突然発展問題を渡してもクリアできれば合格でしょう。そこまでして、きちんとクリアできれば、かけ算・割り算をしましょう。 作文については、小学校の学習指導要領の目標に照らし、まずは内容の価値を問わず、時系列を正確に書かせること、その次に接続詞を用いて1つの段落に1つの趣旨を込める文章が書けるようになること、その後、序破急や起承転結など段落ごとの関係に目を向けるといった丁寧な道筋をたどることが大事です。また、長文から要旨だけをまとめる作業と、その逆に要旨から長文を作るといった、文章に対して多角的なアプローチをする経験をさせる必要があります。 英語に関しては、アルファベットの定着、中学1年レベルの単語を徹底的にマスターさせ、その上で文法に入るほうがよいでしょう。おそらく英語に関するスキーマがかなり不足していると思われるので、まずはスキーマの形成からはじめることが大事です。 なお、学習の成果を進行表などで可視化すること、努力に対する評価をなるべく大勢の教師で行うことが大事です。おそらくご質問者様の相手は一人ではないと思われます。(1)多数の低学力生徒を相手に(2)限られた時間の中で(3)どの段階にポイントを置き(4)いかに意欲を持たせ真面目に学習に向かわせるのか、という4つのハードルをいかにして乗り越えていくか、教師の力量が問われていると思われます。がんばってください。
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- HANANOKEIJ
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こんにちは、ongakoukouさん。愛知県立豊橋高校の数学の先生の話をテレビで見ました。たしか、本にもなっていると思います。中学校卒業のとき、通知表は、1と2だけ。2は音楽と技術家庭でした。いじめにあっていたようです。かけざんの九九からはじめて、定時制高校から名古屋大学物理学科へ進学します。その先生の体験と、「だからあなたも生き抜いて」大平光代さんの本に、独学で中学校の勉強からはじめた体験がでています。おふたりに共通しているのは、ささえてくれる人の存在です。 プロジェクトをつくりましょう。1年間で義務教育9年間の国語と算数数学、英語の教科書を完全に習得するプロジェクトです。なんでもありです。プロジェクトができたら、教えてください。私の全知全能をお貸しします。 といってもへのようなものですが。こどもたちが化けますよ。