小泉内閣が登場して以来、日本の医療制度は厚生労働省の考えだけでなく、財務省の意向が強く反映されています。その結果、今回の制度変更で医学的に必要な事とは全く別の経済的な視点が非常に強く出されています。
二階に上げてはしごを外す様なやり方は、sukappiさんの質問された言語療法士の点数加算が無くなった事以外にも、院外処方の点数を減額し始めた事など非常に多く見られます。(今までの言っていた建前は何だったのですかね ? )
これまででも日本の医療費総額は、先進国の中で対GDP比でほぼ最低の18位にありました。そこに今回の医療費減額、自己負担増額ですので、更に医療従事者には過酷な労働と低賃金、患者さんにはサービスの低下が降りかかると予想されます。
医療は政府が価格を決めている統制経済です。これは自由経済の中でも社会保障の面が医療にはある為、ある程度は仕方ない面はあると思います。しかし、その費用が薬価( 薬価はお役人が製薬会社に天下るからあまり安くならないのです )以外では国際的に比較をした場合、あまりにも低い事をマスコミは全く報道をしませんし( そんな事を報道してもマスコミのメリットにならないから )、国民もほとんど知らないのが現状です。言語療法士が集まって、政府、マスコミにアピールをするほかは無いと思います。( あまり期待は出来ませんが・・・)
今の政府の考えは、残念ながら「老人は、死んでください国の為」が本音だろうと思います。( マスコミも奇麗事の建前とは別に本音では同じ ) その内、「税金を、払ってくれれば死なないで」になるかも・・・
個人的には、医療者の仕事は患者さんと共に病気と闘っていく生きがいのある仕事と思います。頑張りましょう。
お礼
皆様、へヴィーなお答えどうもありがとうございます。 10数年間勤務していた言語療法士さんは点数加算な無くなり、勤めている病院を辞めざるをえなくなりました。病院は就職先を斡旋するというものの今まで共に頑張ってきた患者さんと引き離されてしまうのです。通院されている患者さんも充てが無くなってしまいます。私にはこの先どうなるのかわかりません。 国はしゃべれない人間はほっとけと言う考えなんですね。