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セメントの使い分けについての質問です。
いつも専門的な質問にお答えくださってありがとうございます。 今回も宜しくお願いします。 今回はセメントの使い分けの質問なのですが、補綴物を合着セメントで接着する時に グラスアイオノマーセメントやカルボキシレートセメント、リン酸亜鉛セメント、グラスアイオノマー系レジンセメントと使い分けていますが、 どのような区別をされているのか教えていただきたいです。 どのような時になぜそのセメントをしようするのか?をお願いいたします。 また、仮封の際でも酸化亜鉛ユージノールセメントや水硬性仮封材と使い分けているのも同様にご教授お願いします。 宜しくお願いします。
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冠の接着(合着)に使うセメントの作用は大きく分けて物理的なものと化学的なものがあります。 燐酸亜鉛はどちらかと言うと物理的な力で維持されます。カルボキシレート他は物理的維持に加えてキレート反応と言う化学的結合で歯と強く維持します。 これらのほかスーパーボンドなどのように化学的結合を主としたものもあります。主といっても実際には物理的維持力も弱い訳ではありません。 一般的に燐酸よりカルボやアイオノマー系の方が薄くでき、化学的接着力も高いので、近年ではこちらが主流だと思います。 削り出しの冠や密着度の高い修復物では、最も薄くでき、接着力の強いボンド系の方が有利でしょう。 仮封材では、水硬性で硬化するだけの物から歯髄への消炎効果を期待するものまで様々です。また、サンダラックのように通気性を保ちながら異物の進入を防ぐものもあります。 いずれを選択するかは作用や機能よりも歯医者の好みが強いでしょう。材料の性質は、純粋に性能だけでなく、慣れによる影響も少なくないからです。また、経済的要因もかなりあると思います。 休日急患センターなどの選択要件をみると、その傾向が強いように感じます。
お礼
早々のご回答ありがとうございます。 近年は薄くて接着力が強いセメントが多く使われているのですね。 仮封材はただふたをするだけではなく、歯髄の消炎効果などの目的もあるのですね。 セメント選択は、ドクターの好みもあるのですか。 大変勉強になりました。 ありがとうございました。