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ピクリン酸による化合物の分離、精製について

ピクリン酸は芳香族化合物や複素環化合物などと結晶性化合物を生成しやすいため、分離・精製に用いられると聞きました。 混合物からの複素環化合物の分離に使ってみたいのですが、具体的にはどのようにしたら良いのでしょうか? それと、ピクリン酸は爆発性化合物ですがどの程度危険なのでしょうか? Wikipediaに「重金属と反応して非常に衝撃に敏感な塩を作る」と書かれており、このあたりも自分の系に関係してるのでかなり心配です。 あるいは代替品などあるのでしょうか??? 宜しくお願いします。

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  • takes87
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回答No.1

 よく用いられているアニオンの中では脂溶性が高く、平面であるため結晶化の際のパッキングがされやすい、さらに電子プアーな芳香環であるため電子リッチな芳香環や複素環とスタッキングしやすいために使われていると思います。  ピクリン酸は確か三十%程度水が含まれた状態で試薬ビンに入っていると思います。この状態であれば樹脂製の薬さじを使う分には爆発の危険性はありません。ただ乾燥させるとちょっとの衝撃で爆発することがあるので、できるだけ含水の状態で使うことを心がけてください。有機物と塩を形成している場合は爆発の危険性はピクリン酸のときよりもかなり低かったと思います。私の扱った化合物では結晶の状態で乾固していても特に問題はなかったです。でも、この場合も衝撃は避けた方がいいかもしれません。  重金属と直接塩を形成したときはかなり危険だということを聞いたことがありますね。あと重金属が触媒となって爆発的に分解反応を引き起こすので金属製の薬さじは厳禁でした。錯体の場合はちょっとわからないのですね。  代替品になるアニオンはなかなか難しいですね。脂溶性と芳香環同士のスタッキングということであればテトラフェニルほう酸があるのですが、平面ではないので結晶のパッキングは阻害するようになるかもしれないです。脂溶性を高めるということであればPF6-やClO4-などのアニオンが候補ですね。

noname#203618
質問者

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ご回答ありがとうございました。 うちのラボに試薬があったので使いたかったのですが、自分のサンプルに重金属が入っているのでやめておきます。 怖いんで。 残念です。。。

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回答No.2

ホスホニウム塩などの有機カチオンの場合は、カウンターアニオンとしてBF4や、BPh4などのボラート、PF6やAsF6, SbF6などの6配位アニオンなど用いると、結晶性と脂溶性の両面で向上が見られることがあります。 パークロレートも優れたアニオンなんですが、こいつも実は衝撃に敏感な場合があるので、安全性の面からは使用を推奨されません。 質問者三の化合物が、たとえばアンモニウムハライドのようなものだったら、上記のようなアニオンのナトリウム塩やリチウム塩と混合するとアニオンメタセシスによってアニオンを交換できますが。 どんな化合物が良くわからんのでなんとも。 そもそもイオン性化合物じゃないと成り立たない話ですが・・・

noname#203618
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 自分のサンプルはイオン性化合物ではありません。 目的物は重金属の入ったものなのですが、不純物の複素環化合物を除きたかったんです。 そもそもこの方法でも完全に除けるか不安はありますが。。。 いずれにしても危なそうなので、この方法は封印します。

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