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世界各国のチャート
2年で見てみました。どこも綺麗な直線的な右肩上がりなのに、日本だけ形がいびつで触れ幅も大きい気がします。なぜですか?仕手化しているからですか?どうして日本だけこうなんでしょう。 また去年は日本だけ大相場だったから調整もこんなに長引いているのでしょうか。今週は日経チャートも窓開いて・・大きく下落する気がします。どうお考えですか?皆さんの意見が聞いてみたいです。 (相場は誰にも分からないとか自己責任とかはなしで)
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いくつか理由は考えられます。おっしゃっているように昨年度の上昇幅からすればそれほど深刻に考える必要はないかもしれないというのが私の意見です。 まずチャートの形ではなく上昇幅でいうとNYダウ、ロンドンFT、ドイツDAXなどの二年間の上昇率は30~50%くらい。日経平均は50%ですから先進国市場においてそれほど見劣りするわけではないです。それより本年四月まではさらに上昇率が大きかったわけで、上昇が余りに急だったことの反動としてとらえられる範囲だと考えます。 東京市場のPERは高めにみて市場平均で20%弱。金利水準を考慮するとそれほど割高に買われているとは思えません。すると今年初までの上昇に無理があった考えるのが適当でしょう。 そこで考えられるのが、日本経済のデフレ脱却シナリオに沿ったサプライズの動きです。過去15年欧米先進国の中で際立ってデフレで苦しんだ日本経済の改善の動きを読み取ったのが昨年からの相場です。何処まで良くなるか目をつぶって前のめりで投資されるのがこういう局面です。少し先の利益を織り込もうとPER25倍まで買ってしまえば反動も出ます。 過去15年以上をみてTOPIXは前年比50%以上せいぜい60%まで上昇すれば必ず頭を打って調整しています。今回もちょうどそのパターンでその意味で自然な調整なのです。しかし、以前のように前年比でマイナスに落ち込むことはなく、急落後なのにまだ一年前より高い位置に居ます。こんなことは2003年までは無かったことです。 次に相場のボラティリテーですが、投資主体の問題があるかもしれません。日本の場合売買の半分は外人投資家に握られています。中には短期筋の投資かも多いです。特に日本のような回復期待が久々に高まった市場ではその値動きを折に触れ上下に増幅して振ろうとする大胆な売買も多く、先物に振られてファンダメンタルズから離れた動きが多くなって入る可能性があります。 一方日本の個人投資家は二年くらい前まで消極的でいつものように株が上がってから上昇に乗ろうと出てきます。新興市場における崩壊のように触れ幅を大きくしている可能性はあります。つまり割高になってから買い上げて、我慢してから下落の最終局面で投げるということです。国内投資家層が広がったとはいえまだ不十分で相場が安定しにくいというのが理由として考えられます。 ただ、上記のように日経平均のこのところの1000円程度の上下など、90年代の悪い相場からすればさしたる悪い意味を読み取る必要が無いのではないかという感想を持っています。 あとは日本経済と企業業績の将来にどれくらい信頼を持つかの手探り状態であり、時間とともにそのあたりが見えてくると考えます。年が変わるころには次の展開が見えてくるではないかとみています。