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家父長権について
日本における家父長権の成立理由と衰退要因について教えてください。
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kawakawa教授の回答がありますが、以下の成書を参考にされては如何でしょうか? ------------------------------ 1.家父長制の歴史構造/太田和宏/ミネルヴァ書房/1996.4 2.家と家父長制/永原慶二∥〔ほか〕編…/早稲田大学出版部/1992.7 3.家父長制と資本制/上野千鶴子/岩波書店/1990.10 4.講座家族/4/青山道夫∥〔等〕編/弘文堂/1974 5.歴史科学大系/第4巻/歴史科学協議会/校倉書房/1973 6.家族社会講義/松本和良/好学出版社/1969 7.家父長制労働論/上/内山尚三/法政大学出版局/1965 --------------------------------- ご参考まで。
- kawakawa
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成立はズバリ、儒教の影響ですネ。韓国のように儒教が現代でも生きている社会では、家長の権限は現代の日本から見ると信じられない程強いものです。 衰退というのは誤りで、強制的に消滅させられたと言っても過言ではないと考えます。 太平洋戦争の敗戦後、アメリカは日本古来の精神論や文化のすべてを消し去ろうとしました。儒教的な考えもその一つです。教育勅語をご存知かと思いますが、最初の『朕思ふに』という言葉以外は、父母を敬いなさい・年長者や目上のものを敬いなさい・先祖に感謝しなさい‥という本当の意味の道徳観念、或いは、倫理観を述べたものなのですが、占領政策では真っ先に否定されました。 そして、その否定され、文化的・社会的基盤もなく押し付けられた平等主義のもとに教育が進められることなり、家長制度は崩壊せざるを得なかったということができます。 もう一つ別の要因は核家族化を挙げることができます。これは経済の高度成長期に大家族制が崩壊し、夫婦と子供という核家族が基本単位として大量に誕生したものです。このことと、教育の影響の2つの要因により、家長権は非力になったといえます。 以上kawakawaでした
お礼
近代思想と核家族化ですね。 ありがとうございました。
お礼
ご丁寧にありがとうございます。 早速しらべてみます。