- ベストアンサー
逆転裁判
カプコンのゲーム、逆転裁判シリーズが好きです。 こういう裁判を題材にした小説でお勧めの本はありますか? 古くても新しくても構いません。
- みんなの回答 (7)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
法廷物と言えば何と言ってもE・S・ガードナーのペリイ・メイスン・シリーズが全世界で愛読されている代表格です。弁護士メイスンの事務所にとてつもなく突飛な依頼が舞い込み、調べていくと依頼人が殺人事件に巻き込まれて容疑者として逮捕されてしまい裁判となります。そして法廷でメイスンが見事な反対尋問で事件の謎を解いて依頼人の容疑を晴らすというワンパターンの展開ではありますが、職人芸的なガードナーの巧さもあって、どの1作を読んでも退屈することなく気軽に楽しめる傑作シリーズです。長編だけで80作以上ありますが、『どもりの主教』『奇妙な花嫁』『義眼殺人事件』あたりから入るといいかも知れません。 その他、単発物としてリチャード・ノース・パタースン『罪の段階』『子供の眼』、レイモンド・ポストゲート『十二人の評決』、ヘンリー・デンカー『復讐法廷』、デイヴィッド ローゼンフェルト『弁護士は奇策で勝負する』、カーター・ディクスン『ユダの窓』、また、ちょっと変わったところで殺人容疑で逮捕された宇宙人が裁判を受けるというSF法廷ミステリのロバート・J・ソウヤー『イリーガル・エイリアン』などもあります。 国内ではあまり法廷小説の伝統はなく、シリーズ物としては高木彬光の『破戒裁判』(これは傑作!)、『誘拐』、『失踪』などの百谷泉一郎シリーズ、『疑わしきは罰せよ』などの和久俊三「赤かぶ検事」シリーズ『絆』『月村弁護士 逆転法廷』などの小杉健治の諸作があるくらいです。また、単発物としては大岡昇平『事件』、折原一『被告A』、芦辺拓『十三番目の陪審員』あたりが印象に残ります。 国産に比べて海外の法廷物が面白いのは、陪審員制度があってより裁判が身近なためという意見がありますが、日本でも裁判員制度がスタートすると、もっと多くの裁判物が書かれるようになるかも知れません。 あと映画ですが、「12人の怒れる男」、クリスティ原作の「情婦」なんかも法廷物として秀逸ですね。
その他の回答 (6)
- gohara_gohara
- ベストアンサー率37% (573/1517)
中嶋博行さんの『第一級殺人弁護』などはどうでしょう? 当番弁護士制度で嫌々ながらも凶悪犯の国選弁護人になってしまった弁護士・京森が事件を調べ、真相を明らかにしていく、という連作短編集です。 短編なので、1つ1つは短いのですが、短編らしいまとまりがあって、なかなか面白いと思います。ちなみに、著者の中嶋さん自身も弁護士です。
お礼
ありがとうございます。 バイトの休憩時間などに少しずつ読めそうなのがいいですね。 弁護士が書くものだけあってリアリティがありそうで期待大です。
- cozyskt
- ベストアンサー率28% (99/343)
SF畑からですが「イリーガル・エイリアン」(ロバート・J・ソウヤー、早川文庫)などはいかがでしょう。
お礼
2人の方から紹介していただいたので、SF法廷というちょっと珍しい感じですが、この作品から読んでみようと思います。 ありがとうございます。
- debya1959
- ベストアンサー率43% (41/95)
一筆献上 裁判物はとても面白いですね。本でも映画でも大好きですよ。 下の方たちがかなり良い本を薦めてくれているので、私は古いけど名作と胸を張れるような物をオススメ致します。〔熱い本だぜ!〕 作者本人も弁護士で、日本推理作家協会賞の受賞経験者で、彼の作品は毎年必ずどこかのテレビ局でスペシャルドラマになるくらいの人です。 その名は「和久 峻三」 有名な作品に赤かぶ検事シリーズや京都殺人案内シリーズ、いかりや長介が主役を熱演した猪狩文助の告発弁護士シリーズが有名です。 しかし、あまりに露出度が高すぎて紹介しても「知ってるよ」って言われても、面白く無いのでひねくれもノの私としては隠れた名作を紹介します。 代言人 落合源太郎の推理(他シリーズあり) です。多分本屋さんには、鼻で笑われるくらいとっくの昔に廃版になっている本で、古本屋さんを2~3軒を店主に嫌われるのを覚悟で本棚の隅の隅まで真剣に探さないと見つからないと思います。 しかし、それだけの価値があることを私、保障いたします。 文明開化の明治。まだ江戸時代の風潮が漂う町並みには弁護士なる仕事を理解してくれる人は誰もいないのです。法制度的に同じ様な職種が代言人と言う呼び名自体かなりいかがわしい存在の人たち。しかし、大半の代言人は警察・検察にこびへつらい、被疑者の弁護などほとんどしておらず、疑わしきは罰せよとばかりに全く望みが無い裁判もどきを繰り広げているのでありました。 この世には神も仏もないものか。と絶望している読者諸君。ココに熱血漢・落合源太郎がおります。 裁判と言う意識の無い世相が被疑者を良く調査もせずに裁く時代、民衆は被疑者をかばう代言人にも冷たく当たる「極悪人をかばうひとでなし」。しかし、源太郎は自分が納得できなければ最後まで諦めない初志貫徹、頑固一徹、猪突猛進を絵に描いたような男。貧しいながらも手弁当で駆けつけるのです。 法制度の整わない時代の裁判所で弁護士の祖先・代言人の良心・落合源太郎は走る!走る!!走る!!! テンポよく読ませる文体も、状況設定や時代考証も勿論しっかりとしていて小気味いいほどです。 勿論、推理小説作家である和久 峻三の作品ですから謎解きも満腹になるほどてんこ盛りです。 これは本当は自分だけで慈しんで行きたいから紹介したく無いほどの傑作です。品質保障いたしましょう! 極上の物語の扉を開いてください。 乱筆乱舞
お礼
>これは本当は自分だけで慈しんで行きたいから紹介したく無いほどの傑作です。 そんな作品を紹介していただいて感激です。 細かい解説もありがとうございます。 明治という時代背景も面白そうです。 古本屋何件回ってでも探します。
- feefee_lou
- ベストアンサー率46% (82/177)
とっても古典なのですが・・・ エラリィ・クイーン「Xの悲劇」、この中の裁判シーンがとても好きで 一時期裁判ものにこりましたが、これ以上のサスペンスフルなものには まだ出会っていません。 本当に「逆転裁判」という感じですよ。 逆裁をプレイしてから再読すると、あのBGMが聞こえてくるようです(^^ 裁判ものとして読まなくても、十分名作ですので、おすすめです。
お礼
ありがとうございます。 検索してみると作品の評価がとても高いようなので読むのが楽しみです。 ぜひ探して読みたいです。
- yanagi36
- ベストアンサー率21% (5/23)
私も逆転裁判は好きです。 ジョン・グリシャムの「依頼人」がおすすめです。 海外小説はあまり好きではない&読まないのですが、これは数少ない例外でした。映画にもなっていますが、これは観ていない… 主人公の少年は自殺現場に居合わせ、その自殺した人から死ぬ前に重大な秘密を聞かされます。 その秘密を巡って女性弁護士が少年の代理として裁判で争います。 ラストシーンに泣きました。
お礼
ありがとうございます。 僕も海外小説は読んだことが無いのですが、今回紹介していただいたのに海外小説が多いので読んでみようと思います。 ハラハラして泣けるというのが魅力的です。
富士見ミステリー文庫の”タクティカル・ジャッジメント”シリーズとか。
お礼
ありがとうございます。 他所のレビューを見てみると、本当にゲームの逆転裁判みたいですね。 シリーズものはあまり読んだことが無かったので、まず1冊読んでみようと思います。
お礼
80作以上のシリーズと聞くと、何だかワクワクしてしまいます(笑) とても沢山の作品を紹介していただき、ありがとうございます。 全部メモして本屋で探したいと思います。 「12人の怒れる男」は僕も好きです。 三谷幸喜の「12人の優しい日本人」も好きです。 2作品とも裁判員制度が始まる前にみなさんに見て欲しいですね。