長者番付は何のため?
今日、高額納税者ランキング、すなわち長者番付が国税庁から発表されましたね。
まず一生関係ない話だと思いますが、そもそもこの長者番付は一体何のために始まったのでしょうか?
過去の質問を拝見しますと、法令で発表しなければいけない事になっているとの事でしたが、この法令自体に問題なきやと考えられます。
昔ならいざ知らず今のご時勢で、「あそこの家は大金持ちだ」 という評判がたてば、まず犯罪被害に遭う可能性はグンと高くなると思います。
また犯罪に巻き込まれなくても、日本ではどういうわけか 「金持ち = 悪い人、あるいは貧乏人の敵」 というイメージが定着しているように思います。
従って、番付に氏名が載るや、家族が周りの人から何となく冷たい視線で見られるとか、少なくとも今までと違った付き合い方をされるとか、親戚を名乗る人から借金の依頼がきたり、あるいは訳の分からない団体から寄付を強要されたり、いずれにしてもロクな事はないように思います。
そこで質問なのですが、まず番付発表を国税庁に義務付ける法令が個人情報保護の観点と矛盾しないか、をお尋ねします。 もし矛盾するなら、まるで国家が一国民 (それも高額な納税をして国家に貢献している国民) をサラシ者にしている事になると思います。
だって、逆に生活保護を受けている人は個人情報保護で一切名前が公表されないと聞きますよ。
法の下の平等に反するのでは?
さらに、もし本人が 「キチンを納税はするけど、周りに知られた困るので氏名を発表しないでほしい」 と依頼すれば国税庁はその事実の発表は控えるのでしょうか?
もうひとつ、もし何らかの犯罪に遭って、その直接原因が国税庁の発表にあると立証できれば、国税庁に本人に対する法的責任が発生し国家賠償しなければいけない事になるのでしょうか?
ニュースを拝見し、ふと疑問に感じたので宜しくお願いします。