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人間の目や歯について
学校で、肉食動物は目が前方についていて歯は犬歯が発達している。また草食動物は目は横についていて臼歯が発達していると習いました。 しかし人間は目は前方に、歯はどちらかというと臼歯が発達していて、習ったことと違います。 誰か説明していただけませんか?
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noname#126060
回答No.1
人間を含む霊長類は、肉食でも草食でもなく「雑食動物」だからです。 哺乳類の祖先は鼠やモグラに近い姿で、食虫目と言われる通り虫や植物、恐竜の卵など何でも食べていました。 現在の霊長類に直接つながる(霊長類に分岐したとみなされる)祖先は白亜紀後期に現れたプルガトリウスです。 現在生きている猿の中でも原始的なものになるほどこれに近い姿(キツネザルなど)で、目は左右の側面にあります。 しかし枝から枝へ移動するのに二つの視界が重ならないと距離が測れない為、樹上で暮らすうちに徐々に正面に移動して来たと考えられています。 なお、歯は雑食性をとるようになって臼歯が発達、ヒヒや類人猿などは巨大な犬歯も発達しています。 これは体が大型化して肉も捕食するようになった事もありますが、それよりも、群れ社会を作るようになったため、子やメスを守り繁殖期の闘争用武器として発達した事が大きな原因と考えられています。 ところが人類の祖先である原人になると手と知能が発達して牙が無くても身を守れるようになり、しかも色々な食べ物を火で調理して柔らかく食べられるようになったため、犬歯は退化してしまったのです。