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本格推理はインチキ?(ネタバレあり)
倉知淳氏の「星降り山荘の殺人」を読みました。 猫丸先輩シリーズが気に入ったので、他の作品に手を拡げるパターンだったのですが・・・。 ハッキリ言ってガッカリしました。 各章に囲み注釈があって、この人は犯人ではない、とか書いているのに、結末では裏切られます。 ミスリードとか、作者に騙された、という誉め言葉もありますが、この手法はインチキ、ペテンではないかと感じました。 「ミステリとはそういうものだ」というのが世間の認識であれば、私一人が怒っても仕方ないのですが、実際にはどうなんでしょうか? 売れ続けて文庫にもなっているので、ミステリ手法としては「許される」やり方なんでしょうか?
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それは「叙述トリック」といって、本格推理ファンでも賛否が分かれる分野です。 私自身は賛成派ですが、好き嫌いによる部分が大きいと思うので別にそれが嫌な人がいても仕方ないと思います、が、それですなわち「本格推理はインチキ」というのはちょっと……。 叙述トリックは特殊な分野なのであって、本格推理が全て同じような手法を用いているわけではありません。そこのところは誤解しない方がいいと思います。
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2です。 自信ではなく自身でしたね。 あと、この作品が駄目ということは(本格推理に入るかどうかは議論は分かれますが)叙述トリック系はすべて駄目なたちじゃないですか?
お礼
ありがとうございます。 叙述トリック系を他にも読んで見て、自分の読書観を見極めてみたいと思います。
- sancya
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確かに、感じ方は人それぞれでしょう。 ただ、この場合は質問者さんが何にそんなにガッカリされているのかが分かりません。 なぜなら、囲み注釈の通りにその章で探偵役が登場し、そしてその探偵役は犯人ではないのですから。別に裏切りのようなことはされてないと思いますが……。 本書で用いられている手法は、私の読書歴の中では他に思い当たるものがないので、多分一般的ではないと思います。しかし、フェアな記述なわけですから、「許される」やり方だと私は思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。ご指摘を戴いてから読み直して、自分の誤解に気づきました。穴があったら入りたいけど・・・というギャグをかましたい気分。 ただし手法としてはどうも釈然としないですね。イヤなら読まなければいいんだけど、もう読んじゃったし読まないと分からないし。 まあこれも勉強でしょうか。
自分はこの作品で読書にはまりました。 この人は犯人ではない、とは一言も書いてなかったように思います。この章に探偵役が登場する、その人は犯人ではない、と前述されている章に最終的な探偵役はちゃんと出てきていますし、それを誤読なさったのなら(もちろん作者は誤読するように意識して書いてはいますが)それは読者の問題です。作品自信はいたってフェアでしたよ。
お礼
ご回答ありがとうございます。確かにご指摘の通りで、再読して気づいたときは「やられたっ」と爽やかに思ったのですが、少したつと「意地の悪い算数の文章題」にひっかかったような気分が。 まあ好みは人それぞれ好きずきなんですけど。
- yomyom2001
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Amazonの下記のページをご覧になってみてください。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061819291/sr=1-2/qid=1161334234/ref=sr_1_2/250-8369400-7177863?ie=UTF8&s=books 中盤の右側にある「すべてのカスタマーレビューを見る(17件)」をクリックしてすべてを読んでみるといいかも・・・。 賛否両論、それも両極端ですね。感じ方は読者の自由、と云ってしまえばそれまでですが、質問者さんの感性にあわなかった、と諦めて他の作者のモノを読むようにするしかないのかも・・・。 明解な回答でなくて申し訳ありません。
お礼
ご回答ありがとうございます。色々な意見があり参考になりました。 ミステリも色々なのですね。 倉知さんの猫丸先輩は好きなので、「星降り」が失敗(手に取ったことが)作だったのかも。 キャラクタや状況の設定もおっさん臭くて何だかなあ、と思いましたし。
お礼
ご回答ありがとうございました。 このトリックがイコール本格推理、ではないのですね。もともとミステリーは読まないので、今後読書が広がるか分かりませんが。 みなさんのご指摘を受けて読み直したら、誤解している部分は分かったのですが、それにしてもなんだか姑息だなー、という感じでした。 猫丸先輩だけ読むことにしようかな。