• 締切済み

輸血

輸血をするとき、全血輸血ではなくて、濃厚赤血球などを選択するのはなぜでしょうか?全血では副作用がでやすいとか、はっきりとした理由が知りたいのですが。どなたか教えてください。

みんなの回答

回答No.4

輸血とは、広い意味で臓器移植と同じカテゴリに属します。また輸血後感染症等のリスクを低くする意味でも、極力避けたほうが良いのです。 他の方のコメントの通り、現在の輸血医療では、必要な成分のみを必要な量だけ輸血するのが基本です。従い、全血で輸血することは、めったにありません。→これが、ご質問に対する直接的な回答となります。 以下補足です。 ・輸血に際して使用する血液は、日赤からの血液を使うのが大原則です。仮に家族の血液があっても日赤の血液を優先して使います。言い換えれば、家族であっても、輸血前にそれなりの検査を行う必要がありますが、病院では、日赤と同等レベルの検査はできないのです(特に感染症検査)。 ・特に家族の血液を使う場合、GVHD(意味はネットで調べてね)の問題があり、避けねばなりません。 ・日本では、輸血に伴う医療過誤が多く発生しています。このため、行政は、輸血ができる医療機関を限定したいと考えているフシがあります(言い換えれば、現在の法制下では、すべての医療機関で輸血(移植とおなじ)ができてしまいます。 ・輸血分野は移植と同じですから、一定レベルの技術が必要です。しかしそれを理解しているお医者さんは少ないのが現状です。 ・もし輸血を行う必要があれば、日本輸血・細胞治療学会認定の医師、あるいは検査技師がいる病院をおすすめします。

  • himi222
  • ベストアンサー率55% (86/156)
回答No.3

確かに、全血は予約製剤なので、緊急時には使いにくいと言うこともありますが、輸血を投与する場合基本方針は『不足する成分を補充する』です。それは、患者さんにとって不必要な成分が輸血されないですむため(全血輸血に比べて輸血される血液の量が少ないため)心臓や腎臓への負担が軽くてすむからです。赤血球の補充やその機能低下に伴う病態の改善を主目的とする場合には赤血球M・A・P (RC-M・A・P)を使用します。輸血が必要とされるのは、急な大量出血が原因のことが多いので、その補充を目的とするならば赤血球のみの補充でことは足ります。もちろん、大量出血(1200ml以上)など全ての成分が不足する状態では、赤血球と血漿を同時に補給する必要があるので全血を使用することがあるようですが…。 赤血球M・A・P (RC-M・A・P)と新鮮凍結血漿(FFP)を組み合わせて投与する方法は避けるべきだといわれています。(FFPにはアルブミン補給や栄養補給の意義はなくNa濃度が高い)

pinkrika
質問者

お礼

大変参考になりました。ありがとうございました。

  • cyp2e1
  • ベストアンサー率58% (24/41)
回答No.2

輸血に関する専門家ではありませんが、一般的な知識とお断りしてお答えします。 出血の場合の輸血は、組織への酸素運搬を維持するための赤血球の補充が重要で、膠質浸透圧と循環血液量の維持は、輸液でまかなう事が出来ます。また、血漿中の凝固因子や血小板は、血管外にリザーブされており、産生量も多いため、よほどの急激な大量出血でない限り、輸血されません。 全血輸血では、必要のないものまで輸血することになり、その分副作用のリスクも上乗せされると思われます。 また、全血中の血小板や凝固因子の活性は、保存法から見ても低下していると思われ、血小板・凝固因子の補充という意味では効果が低いと考えられます。

pinkrika
質問者

お礼

凝固因子が血管外に保管されているとは知りませんでした。やはり、出血の場合、酸素の運搬をする赤血球を補充する目的で輸血をするのであって、ボリュームの維持ではないのですね。よく分りました。ありがとうございます。

  • cyp2e1
  • ベストアンサー率58% (24/41)
回答No.1

輸血は、出血などによる貧血に対してのみ行われる訳ではありません。 肝不全などで血漿成分のみの輸血が必要な場合、血小板数が低下する病気などで血小板のみの輸血が必要な場合等々・・・。 必要な成分に分けて輸血する方が、より効率的にドナーの血液を利用できるのです。おおざっぱに言えば、1人のドナーの血液が、赤血球が必要な人、血漿成分が必要な人、血小板が必要な人の3人の人に役立つ訳です。

pinkrika
質問者

補足

回答ありがとうございます。では、出血などでも、全血輸血ではなく、MAPを使うのはどうしてでしょうか?全血は保存期間が短いから、あまりストックがないからだけ、という理由でしょうか??

関連するQ&A