核爆弾にはプルトニウム (Plutonium)型とウラン(Uranium)型とがありますが、どちらも核分裂反応を起こし臨界状態にする事により驚異的なエネルギーを放出させ、全ての物を破壊します。
この核分裂反応を引き起こす為には、ウランなどを高圧で圧縮しなければならなく、ウランの周りに均等に爆薬を仕込み寸分違わない圧力で火薬を爆発させなくてはいけません。
この爆縮(ばくしゅく)により核分裂が引き起こるのですが、広島や長崎に投下された原子爆弾では、爆縮させる火薬の質が現在より劣っていた為、大量の火薬でウランを包み込まなくてはならず、ドラム缶の二倍ほどの大きさになってしまいました。
これではミサイルなどに搭載できない為、相手国上空まで飛行機で運んで投下しなければならりませんでした。
広島などの場合、エノラゲイと言う爆撃機が広島上空まで運んでから投下しましたが、こんな事を現在でもした事には、相手国へ行く前に撃ち落とされてしまいます。
アメリカなどの現在保有する核爆弾(核弾頭)は、核融合を引き起こさせる為に使う火薬が高性能になった結果、大人数人で運べる大きさとなり、小型化した反面、破壊力は広島の原爆(15キロトン)の数百倍となっています。
小型化した核弾頭はミサイルに積み込まれ、一度大気園外まで打ち上げられ、敵国の上空から大気園内へ再突入し、音速の数十倍の速度で目的地へと落下し、広島型原爆の数百倍もの爆発を起こします。
根本的に破壊力・大きさ・相手国への投下方法が広島の原爆とは全く違っており、広島の原爆が爆竹(バクチク)とすれば、アメリカ等が現在保有する核弾頭は、花火大会の一番大きい花火くらいの差があります。
もちろんピンポイントで標的を狙う事が可能。
ちなみに先日北朝鮮で核実験をしましたが、ウランを爆縮させる為の火薬が均等に爆発しなかった為に、核融合が一部分しか起こらず失敗に終わっています。
この失敗作でも東京で爆発すれば、都庁くらいは消えてなくなっていたはずです。