現在の世界においても核兵器の恐怖はあまり知られていません、日本人くらいですね、核の恐怖と残留放射能のおそろしさを知っているのは。世界のほとんどの市民は「核兵器はものすごい爆弾」ということは知っていても「放射能って何?」てなもんです。
もちろん指導者たちはその力を知っているので使われなくなりましたが、今まで何度か使われる危険は実際にありました。日本の都市への焼夷弾攻撃による「焦土作戦」を発案したルメイ将軍は、その後のキューバ危機の際「核攻撃」を主張し、大統領がケネディでなかったらほんとうに危なかったでしょう。
軍人にとっては「新兵器は使ってこそ新兵器、それを使わなかった事によって自国の兵士が傷つき、命を落としたら誰が責任をとるのか」という理論です。ある種あたりまえかもしれません、敵国人が人間でなければ・・・
アメリカの政治家からすれば極秘に開発されていた原子爆弾の存在や放射線被害自体を知らず、沖縄や硫黄島戦で死んだ息子のいるひとを有権者にもち、これ以上の犠牲者を出すと政治生命に関わると思ったとき戦争を早く終わらせる新兵器ができたのならさっさと使ってしまうべきだと考えるのが政治家として当然でしょう。広島や長崎の市民が何万人死のうと所詮アメリカ人ではなく、彼らの有権者ではいのですから。同じ理由で日本軍も原爆開発してたんですから・・・
核兵器が出来てしまった以上は核廃絶は机上の空論にすぎず、それを無力化できるほどの兵器が開発されない限り、悲しいかな人類は核に頼らざるを得ないのです。
それは、核廃絶を訴える市民団体ですら、核廃絶の大きな目的のために「小異を捨てて大同につく」という共同歩調を取れない(共産党系と旧社会党系で活動方針に合意できず分裂した)という人間の根源的な「業」ともいえる問題に突き当たるからではないでしょうか。
昭和天皇の責任・・・あるでしょう、でも天皇を戦犯にすればアメリカの占領政策はうまくいかず、今のイラクのようになってしまったことでしょう、天皇を殺さないことによって日本を西側国として早期に復興させ、アジアで高まる共産主義の恐怖と戦わなければいけなかった・・・のですね。
でも復興したあと、昭和天皇が生きておられるうちに自身の戦争責任についてご自分で何らかの総括をされ、国民にお話をされる機会を与えられなかった昭和天皇はある種お気の毒とも思います。
お礼
原爆を落としたアメリカの立場を詳しく説明して頂きよくわかりました。怖い国ですね。でも何故小泉さんを はじめ日本人は親米なんでしょうか。すみません。 また余計な質問をしてしまいました。