基本的には、持続性といえます。
以下に別の質問で答えた回答を記載します。
<<国際的に資金の移動をして、資産の保全・運用利益の確保をしている人間(ファンドマネージャーなど)にとって、資金をどの通貨にするかは重要な意味を持ちます。
特に、長期運用をする場合、いかに安全に安定的利益を上げられるかに注目します。
資金の安全(リスクマネージメント)を考え、今までヨーロッパ・アメリカ・アジアの主要通貨つまり、ユーロ・ドル・円で運用していた人の場合はこうなります。
日米同盟強化で、ドルと円が運命共同体に近くなれば、リスクを減らすためにドルと別個の通貨として運用していた円を資金運用する意味が薄れます。
ですから、持っていた円を円以外の通貨に替える動き、円売りユーロ買いとか、円売り元買いなどの行動を取らなければならなくなります。
ユーロができた当時、1ユーロ=80円台でしたが、現在は1ユーロ=140円台で8割も値上がりしています。これは、円が売られユーロが買われたということです。
その結果、ヨーロッパの人の資産が日本人に対して8割増えたことになり、日本の女の子がヨーロッパのブランド品を買うのに、ユーロができた時より8割高い買い物をしなくてはならなくなりました。
このように、豊かな生活を維持するためには、国際政治の場での独自性は重要です。
私は、オーストラリアと同程度の独自性が最適と考えており、小泉首相の政策よりも更にアメリカよりな安倍新首相の方針は、要注意と考えます。
(小泉首相は、集団的自衛権を認めないとの考えを堅持しましたが、安倍新首相は憲法解釈を変更して認めようという動きをしています。)>>
<<世界経済は、1日24時間、活動時間が8時間とすると南北アメリカ:ヨーロッパ・アフリカ:アジアの三つの地域があり、それぞれの地域を代表する通貨が、世界の基軸通貨として存在可能です。
既に、アメリカドル、ユーロには当確が出ました。アジアについては、現在暫定基軸通貨が「円」の状態です。
基軸通貨であるためには、民主化された(=先進国か又はそれに近い国)3億人以上の人が使う経済基盤が必要です。日本の円は単独では基軸通貨として当確が決して出ません。
反対に、アジアに通貨連合ができないなら、中国元は最終的にアジアの基軸通貨になってしまうはずです。(それには相当時間が掛かるでしょうが。)
中国の民主化より先に、日本+アセアン+オーストラリア通貨連合ができれば、それがアジアの基軸通貨として当確となり、中国元を飲み込むことも可能となります。
日本が中国・アセアン・オーストラリアなどと共に、ユーロのようなアジア共通通貨を作り上げることができなければ、中国の経済発展のペースから考えて、アジアの基軸通貨は中国の「元」になってしまいます。
今のように、日米同盟を重視ししすぎて、アセアンを軽く見ていると、中国がアセアンを飲み込み経済成長を加速し、華僑経済圏を確立することとなり、中国元が20億の人口を基盤としたアジア1強の通貨となってしまいます。
現在の政治状況
アセアン諸国は、中国と陸続きであること・華僑が自国経済に大きな力を持っていることから、中国に対する警戒心があります。またアメリカの強大な軍事力も警戒しています。
この両国の圧力の緩和策として、「経済力の日本」の存在を両国からの圧力を牽制してくれるものとして、歓迎していました。
・追加注釈『人口5億のアセアンが日本支持であること。これが日本の独自性であり、日本の円がアジアの暫定基軸通貨としての立場を得る基盤の一つでした。』
ところが、小泉政権の日米同盟強化で日本がアメリカ側についたため、(ロン・康といわれるほどアメリカ寄りと見られていた中曽根元首相でさえ、小泉首相のアメリカべったりは、アジア外交の重大な失敗と批判していました。)アセアン諸国はバランス上、中国寄りに姿勢を変えざるを得なくなりました。
その結果、アセアン諸国は1カ国も、日本の国連安全保障理事国入りに賛成票を入れず日本の外務省を愕然とさせました。
日本が、世界の大国として豊かさを享受するためには、アセアン諸国を中国に渡してはいけません。>>