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ギター スケール
今、アドリブをしようとスケールを練習しています。スケールのフォームはある程度覚えて、それを適当に弾いてなんとなくバッキングに合わせて弾けるようになりました。でも、フォームだけでどの位置がどの音か、何度の音かなどは覚えていません。このようなことは、アドリブするのにおいて必要なのでしょうか?スケールのフォームだけではダメでしょうか?教えて下さい。
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スケールの音の度数については、把握しておいた方が有利です。 音名についても、可能な範囲で記憶するようにした方が良いでしょう。 アドリブなどではフィーリングだけで押し切れることもあるかも知れませんが、知識としてそうした構造的な要素を捉えておくと、それだけ幅ができるともいえます。 理論はセンスに対立するものではありませんので、可能な限りは具体的な知識として捉えるようにするのが良いと、個人的には思います。 スケールの構成音の度数については、その音の相対的な立場と機能を明確にする手がかりとも言えるものなので、どの音がそのスケール上の何番目の音に当たるのかを記憶しておくことは重要なポイントになります。 スケールの各音程の度数については、整理して覚えておくことをお勧めします。 まずはトニックがどの音程でどこにあるのかは最重要のポイントとして記憶し、4度と5度の音程のポジションについても相対的に捉えておくのが良いでしょう。 ダイアトニックスケールでは1度はトニックコード、4度はサブドミナントコード、5度はドミナントコードのルートに当たる音になり、主要な役割を持つ音になります。 他に、調性を決める3度の音程(とその長短)や、リーディングトーンに当たる長7度の音程の有無などについても、ポジションと音程の相対差を意識して捉えておくと良いでしょう。 極めて単純に捉えるなら、トニックの音を最重要の基準としてそのポジションを押さえておくのが良いでしょう。 それを押さえれば、あとはそのトニックとの相対的な位置関係でそれぞれの音程の度数などを捉えることができます。 各ポジションと音名とについても、できるかぎりはリンクするように記憶しておくのが良いでしょう。 こちらは、スケールのフォームとは切り離して指板上の音の配置を基準に捉えておくのが幾分楽かと思います。 そうした場合、どのポジションを押さえているからこれはどの音程という判断ができるはずです(スケール名と各音程の度数と音名を、ギター上のポジションと合致させて覚えておくのが理想的かも知れませんが)。 スケールの相対的な音程とそのポジションについては、アドリブなどの場合にはコードを根拠として音を出すことが多く、その時にバックで鳴っている音とぶつからない音を意識的に選ぶためには必要な情報になります。 ですので、ただスケールの形だけを漠然と捉えて覚えるだけでは不十分になることも多いでしょう。 また、スケールやコードについては、形だけ覚えていても応用が利かないこともあります。 スケールもコードも、どのポジションを押さえたから成立するというものではなく、どういった音程で構成されているかが根拠になるものですので、可能な限りは各構成音を「ポジション」としてではなく、「音程」として捉えるように努めることをお勧めします。 蛇足ですが、スケールの構成音の配置についても、漠然と一つのフォームだけで記憶しているだけでは不十分かも知れません。 例えば、Gメジャースケールを弾く時に、6弦3fを基準とするのではなく、5弦10fや4弦17fを基準としてスケールの各音程のポジションを組み立てることができるでしょうか。 また、Aドリアンスケールを、4弦7fや3弦14fを基準として、それぞれ構成音の配置をすぐに組み立てることができるでしょうか。 もしこれらができないとしたら、スケールのフォームを十分に覚えたことにはならないでしょう。 形だけで覚えてしまうと、こうしたところで応用が利かない場合があります。 なお、ギターの指板上の音程の配置や各ポジションの相対的な音程差の関係と、スケールの各構成音を少なくとも度数で覚えておけば、こうした場合に基準となるポジションからスケールの音程の配置を導くこともできるはずです。 やはり、各音程について音名や度数を含めて覚えておく方がいろいろと有利でしょう。 参考まで。
お礼
詳しくありがとうございました