国際的な批判とか人道主義とかいった面をすべて無視して、双方がつぶしあうなら、核兵器・弾道ミサイルの面から中国が圧倒的に有利です。
まずは核兵器は、中国は130発に対し、インドは50発と言われています。まあ、核兵器は一発でも当たれば大打撃を与えますので、数だけではないかもしれません。核兵器は、初期的な広島型ですら15kt(15000トンの通常爆弾換算。米の爆撃機B29だと、1500機換算)あるので、一度落ちたら都市・基地は壊滅するでしょう。
しかし、決定的な違いはミサイルです。NO3の方の言うとおり、米、ロシアに加えて中国はICBMを保有していますので、中国からインドのどこでも射程距離の範囲内です。マッハ10-20のスピードで打ち込めば、数十分以内にどの都市・基地にも核兵器を撃ち込めます。現在の軍事技術では、ICBMは絶対に落とせません。
他方、インドはICBMはありません。実戦で使えそうかなという精度の最良のミサイル(アグニ2)ですら2000km程度であり、上海、北京には届きません。今インドが必死になって開発している長距離ミサイルのアグニ3が成功したという話は、一度も聞いたことがありません。また、インドはSLBMを成功させていないので、原潜からの奇襲攻撃もできません。
歴史的に核兵器保有国同士が全面戦争になった例は存在しませんので、あくまでも想像の世界でしかありません。また、核兵器があるのにわざわざ通常兵器で戦ったりする場合には、どう転ぶか分かりません。いずれにせよ、双方が焦土化させるために、核兵器を搭載したミサイルを撃ち合ったら、戦う前から結果は見えており、1時間以内に中国が勝ちます。
なお、以上の情報の根拠はSIPRIを使っています。SIPRI(スウェーデン国際平和研究所)とか様々な国際的機関が独自の分析結果を公開していますので、ご関心があれば読まれたらいいとは思います。(ただし、購入すると高いです!図書館とかで読むのがいいかも)