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島根県の神有月
10月は、神無月ですが、島根県は10月に全国の神様が集まる為、神有月と言うらしいのですが、となると10月に島根県の神社へ行き、ご祈祷して頂くとご利益が・・・。この辺の詳細のご存知の方、お教え下さい。
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過去の質問も検索しましたが、歴史までわかるような回答がどうもみつかりませんでした。わたしも歴史にうといのですが、基本事項を調べてみました。 ■旧暦十月 (かむなづき) について 古くは、万葉集の歌 (巻8 1590) にある 「十月」 が、5音であることから、 「かむなづき」 と訓じられます。 「かむな」 の意味には諸説ありますが、穏当なものは、No.3 さんの 「神の」 でしょう。 「な」 は、 「みなづき (水の月)」 と同じく、上代 (奈良時代) の格助詞。 「まなこ (目の子/眼)」、 「みなと (水の門/港)」、 「かむながら (神の柄/惟神) の道」 などの 「な」 も同じ意味。 (広辞苑 ・ 国語大辞典 ・ 大辞林 ・ 岩波古語辞典 ・ 新明解古語辞典 ・ 全訳読解古語辞典 ― 広辞苑では 「かみなしづき (神無月 ・ 雷無月 ・ 醸成月)」 とも ) ただし 「みなづき」 は、 「田に水を入れる月」 という意味らしく、現在の7月です。梅雨にあたる現在の6月は、旧暦の 「さつき (神稲 (さ) ― 田植えの月)」 です 。それで梅雨のことを五月雨 (さみだれ) ともいいます。 ■神有月 [神在月] の由来 はっきりしないようです。平安時代には 「かむなづき」 が 「神無月」 と書かれるようになりました。そこから中世以降、出雲大社の御師 (おし ― 祈祷師) が全国に 「神在月」 を広めたという説があります。「神在月」 ということばは、室町時代の 「下学集」 という辞書にみられるそうです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/10%E6%9C%88 http://www.kjk.ne.jp/~states/cgi-bin/ken1.cgi?page=10 ■「神無月」 に神々がいなくなるという伝承 曾禰好忠 (平安中期) の歌からうかがわれます。 「何事も 行きて祈らむと 思いしを 社 (やしろ) はありて 神無月かな」 (曾丹集) ■神々が出雲にあつまるという伝承 藤原清輔 (平安末期) が記しています。 「十月 (かみなづき ― 引用者訓)、天下のもろもろの神、出雲に行きて、異国に神無きが故に、かみなし月といふをあやまれり」 (奥儀抄) 一方、兼好の 「徒然草」 (鎌倉末期)は、 「神無月」 の由来について、神々が伊勢神宮に集まるという伝承があったことを批判的に伝えています (202段)。 以上をまとめると、 「神有月」 の伝承は、あまり古くまでさかのぼることができませんでした。縁結びをはじめとするご利益については、なんともいえません。 ちなみに、今年の 「神有月」 (旧暦十月) は、閏 (うるう) 月があったためにずれこんで、11月21日 ~ 12月19日にあたります。まだちょっと先ですね。今日9月10日が、閏文月 (閏七月) 十八日です。 出雲大社の神迎祭は旧暦十月十日なので11月30日、神在祭が12月1日~7日だそうです (参考URL)。
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- floody
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僕が聞いた話では、もともと『神無月』は『神な月』 つまり、神の月といった意味であったそうです。 ところが出雲の神主が「神がいないなら出雲に来てるはずだ」と 勘違いして『神有月』をつくったらしいです。 『水無月』が雨の多い6月をさすことからもこの説は正しいのではないかと思っています。
- chomaru_zakoba
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そもそも、日本中の神様が出雲にいっていなくなるから「神無月」というのは、語源として間違いかもしれません。 高島俊男「お言葉ですが・・・7 漢字語源の筋ちがい」(文春文庫)には、以下のようにあります。 「・・・十月には各地の神さまがみな出雲へ行ってしまって不在になるので神無月、という説明で、これも平安時代からある。「かみな月」の意味がわからなくなり、神さまがいないんだろうとこんな字をあてたのである。『大言海』は醸成月(かみなしづき)つまり新酒をつくる月の意だろうと言っている。これも憶測にすぎないが、神さまのいない月よりはマシだろう。」
お礼
かなり難しいです。でも、有難うございました。
- goo_watcher
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過去に同様の質問がありましたのでURLを添付いたします。他、「神有月」「神在月」で検索すれば山のように質問が出てきますよ。
お礼
過去に類似の質問があったのですね。有難うございます。
お礼
良く分かりました。助かりました。