なぜ フューエルカット が可能なのか。それは下り坂でギヤを繋いでいれば、燃料なしでもエンジンが回るからです。
「これだけの下りの力があれば、また燃料を噴けば直ちに常態に戻れる」と判断したら、コンピュータは燃料を止めます。
アイドル回転数より高めでフューエルカットが働くのは余裕を見ているのでしょう。
さて、まずはエンジンを空回しする負荷でブレーキになっています。エアコンを作動させると、エアコンのコンプレッサー分の負荷が追加になるので(エンジンより軽いとは言え)、更にブレーキとなります。
よって、下り速度が下がる→回転が落ちる→(もともとゆっくりの下りだと)フューエルカットしても大丈夫な線を割り込む→コンピュータはフューエルカットを止める。
ことになります。
ということで、下りが十分きついなら燃費には関係ないが、それ程でもなければやはり燃費は悪くなる、でしょう。
下りがきつくて、エンジンブレーキ状態で更にフットブレーキ併用の必要がある場合だと、フューエルカット続くのではと思います。フットブレーキで摩擦熱として消える分のエネルギーをエアコンに回せる訳ですから。
ですが、下り全体で見ると、エアコンをかけていれば、下り始めで回転が上がり難く、下り終わりで回転が下がり易い、結果フューエルカットの期間が短くなるでしょうから、やはり燃費は悪くなるだろうと思います。誤差の範囲かもですが。
あと、エアコン負荷は変動します。坂の具合も。複数の変動項目を適切に考慮するのは面倒そうです。車によっては、エアコンを入れたら問答無用でフューエルカットを止める制御にしているかも、とも思います。
お礼
つまり、フューエルカット時にエアコンを作動させても、十分な回転数を維持出来るなら、そのままフューエルカットされている可能性が高いと言うことですね。ありがとうございました。