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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:被爆した人の首の腫れとめまい - 「ふたりのイーダ」のりつ子の病状について)
被爆した人の首の腫れとめまい - 「ふたりのイーダ」のりつ子の病状について
このQ&Aのポイント
- 松谷みよ子が原爆の悲劇を描いた「ふたりのイーダ」を小学6年生の息子と読み進めています。その中で3歳くらいのときに広島で被爆した「りつ子」が10代後半に「首が腫れて痛みだして入院し、原爆による白血病と診断された」と書かれています。りつ子は長く入院して回復しましたが、「ひどいめまい」のために再入院することになりました。
- りつ子は元気になっていつか女の赤ちゃんを産みたいと願っていましたが、物語の結末ではその後のりつ子のことは分かりません。質問者はりつ子が若くして白血病で亡くなったと思っていますが、答えを知りたいとしています。
- 質問者は息子と一緒に物語の結末を読んだ際に、りつ子に関連する質問が出ることを予想しています。特になぜ首が腫れたのか、どうして被爆すると白血病になるのか、りつ子は赤ちゃんを産めたのかについて答えられる情報を求めています。
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質問者が選んだベストアンサー
こんにちは。 放射線被爆は、いろんな種類のガンを発生させますが、分裂の盛んな細胞ほど被害を受けやすく、ガンになったりしやすい特徴があります。 血液関係の元になる細胞は常に赤血球や白血球、血小板といった体の中を泳ぎまわってる細胞を常時補給してるので、盛んに分裂、増殖しており、被害を受けやすい細胞の一つです。 なので放射線被爆では白血病は多発します。 白血病には、3兆候という有名な症状があります。 貧血、出血、感染症(発熱)、といわれますが、免疫関係を司っている白血球は、血液を造る場所である骨髄が、血液細胞のガンである白血病細胞で占領されてしまい、まともな白血球は非常に少なく、まともじゃない白血球が大量増殖します。 その為に、体に入ってきた細菌やウィルスを退治できなくなり、すぐに炎症を起こして熱を出すようになります。 細菌やウィルスの炎症はリンパ節という「ぐりぐり」の場所で起こりやすく、喉や肩(首の付け根)のリンパ節は非常に腫れ易いです。 同様に、骨髄が白血病細胞で占領される結果、赤血球も作られなくなり、重症の貧血になります。 血管などが破けた時、最初に穴を塞ぐ働きをする血小板も骨髄で作られてますが、これも同じように作れなくなるので、血管が破けたらなかなか血が止まらなくなり、非常に出血しやすく、あざなどの内出血も出来易くなります。 放射線被爆による被害は、生殖細胞の元になる細胞も破壊するので、精子や卵子の元になる細胞も直接壊滅します。 その結果、子供を作る事はほとんど絶望的となります。
お礼
さっそくの回答ありがとうございました。 詳しい解説のおかげで「りつ子」の病状が理解できました。 昨日、myeysonly さんの解説を踏まえた上で息子と最後まで読んだのですが、ラスト・シーンでやはり涙が止まりませんでした。「ぜったい元気になってみせます」というりつ子の決意と「りつ子ねえさんはきっと元気になるんだ」という直樹の祈りのほんの少し先にあったはずの悲しい現実が胸に迫ってきたからです。 【ネットサーフィンをしていて偶然この質問を読んだ方に一言】 ファンタジックなミステリー仕立てでありながら、二度と原爆の悲劇を繰り返してはならないという強烈なメッセージが自然に心にしみ入る、切なくも美しい本当の名作です。映画を見るような細やかな描写が少し難しく感じるかもしれませんが、小学校6年生以上なら確実に読めると思います。強力にお薦めです。(ただし、りつ子さんが白血病であることは、最後の方で初めて明らかにされますので、これから読むお子さまにはぜひ伏せておいてあげて下さい。) myeyesonly さん、どうもありがとうございました。