「資源とは」だが、それは、
1)濃縮されている、
2)大量にある、
3)経済的に利用できる位置にある
ものである。特に1)の濃縮が大切である。
石油、石炭、天然ガス、ウラン資源など、現在の主流のエネルギー資源は、この3条件をみたしている。特に石油は、エネルギー源として優れているだけでなく、流体であるため車、航空機、船舶の内燃機関に欠かせない。そして「常温で流体」であることが、石油が他のエネルギー資源に無い優れた性質である。
自然エネルギーの代表の太陽エネルギーは2)、3)の条件を満たしているが、1)の濃縮条件を満たさない。従って大面積が必要で、濃縮をどうするかが大問題である。これが太陽エネルギーが、期待されほど進展しない理由である。
一方、森林は3条件のすべてを満たすものであり、文明は古代から森林に依って発展した。今では人類は地球の森を半分消費したようだが、その森の収奪は今も続いている。文明はその本質において、「留まる所を知らない」ようである。
以上、石井義徳先生の文章より 参考になります。