実際にピアノに調律を施すとなると、「純正律」の中にも実はいろいろな種類があるので、調律師さんにはもう少し詳しい情報を伝えてあげる必要があります。(どのような年代の誰の作品を演奏したいのかetc.)
La monte youngとTerry rileyでしたら、最初は調律を変更する機能のついた電子ピアノを購入すべきでしょう。現在ではほとんどの電子ピアノに純正律も入っています。中古であれば数回の調律費用で元が取れる程度の値段のものもありますし、不要になったときに売るのも容易です。
蛇足ですが古典派~ロマン派あたりの作曲家が実際にピアノに調律して使用したことがあったと思われる調律法として、ハ長調の主要3和音(つまり白鍵だけ)を純正に合わせて、黒鍵は5度で音程を合わせるという、「キルンベルガー第1」という調律法があります。これも純正律の一種です。
キルンベルガーの調律法と言えば不勉強な調律師で無い限り調律できるはず?です。
ハ長調の主要3和音を純正に取ると、D-Aの5度がヴォルフ(汚い響き)になるのが欠点ですが、ショパンやウェーバーの作品には、このD-Aの5度を意識的に避けて作曲したと思われるものがたくさんあり、目から鱗ですよ。
お礼
どうも有難うございました。うかつに調を変えるのは考えものなんですね。ピアノが2台あるといいのですが。La monte youngとTerry rileyにはまっておりましてあの人たちのように純正律でピアノを弾けないものかと思案しておりました。