まず、言葉の意味を正確に理解することが重要です。
*1%塩酸
重さで1%に相当するHClが溶けている。すなわち、1kgであれば、10gのHClが溶けているということです。ただし、問われているのが1L調製する場合ですので、1Lの1%塩酸の重さを知る必要があります。厳密に考えるならば、1%塩酸の密度を知る必要がありますが、薄い溶液でもありますし、水と同じ密度であると考えてよいでしょう。
すなわち、10gのHClを含む濃塩酸を量りとり、それを1Lに希釈すれば良いでしょう。
濃塩酸の瓶を見ると濃度が36%程度ですので、10÷0.36=27.8 (g)を用いれば良いでしょう。
*1mol/L塩酸、1N塩酸
塩酸は1価の酸ですので、両者は同じ意味になります。しかし、最近では規定度Nはほとんど使われません。
HClの分子量は36.5ですので、36.5gのHClを含む濃塩酸を希釈して1LにすればOKです。
したがって、36.5÷36=101 (g)の濃塩酸を希釈すれば良いことになります。
また、濃塩酸の濃度は約12mol/Lですので、1÷12=0.083 (L)、すなわち、83mLの濃塩酸を希釈すれば良いことになります。
ちなみに、市販の塩酸というのは濃塩酸のことですよね。そうでないとすると話は全く違ってきます。上記の濃度等はメーカーなどによっても多少違いますので、ラベルの表示を見る必要がありますし、調製した溶液の濃度は精確ではありません。
塩化カリウムに関しては、No.1のご回答のとおりですが、KClの分子は存在しませんので、分子量ではなく式量と言います。74.6x2=149.2 (g)を用いて定容するということです。