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西鶴の「世間胸算用」では、なぜ紅葉(もみじ)のことを木偏に色とかく漢字で表記するのか教えてください

井原西鶴の「世間胸算用」巻一の三「伊勢海老は春のもみじ(もみじの漢字は木偏に色とかかれている)」という話では、同じモミジでも木偏に色とかく漢字が使用されていますが、これは なぜ、もみじは「紅葉」とせず木偏に色とかく漢字としたのか。何か意味に違いがあるのか、ご存知の方教えてください。僕は、大漢和辞典で調べてみましたが使い分けなど書かれておらず大変短い説明で終わっていたのでがっくりしてしまいました。

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回答No.1

「世間胸算用」で「モミジ」を「紅葉」とせず、なぜ「木偏に色」としたのかは、専門家ではないので知りませんが、西鶴に限らず、文学作品にはいろんな「国字」が使われていますね。 モミジは古い言葉で万葉集には「もみじ」と出ています。モミジは日本産の植物なので、もともと「漢字」はないので、誰がいつ作ったかは知りませんが「紅葉」としました。 「紅葉」と言えば「楓」と諒解されたのは、平安後期になってからだと、詩人・尾崎左永子さんのエッセイで知りました。 しかし、あかく色づくのはモミジだけではないので、その場合「全山紅葉コウヨウ」したという言い方をしますね。 西鶴はこれを嫌ったのかもしれませんね。 西鶴が「木偏に色」を初めて使用したかどうかは知りませんが、「紅葉」としなかったのは、私の想像ですが、ありふれた「紅葉」を使用したくなかったのではないでしょうか。 村に「木偏の色」で「むらもみじ」と読み、むらむらに(まだらに)紅葉した様子、また散に「木偏の色」で「ちりもみじ」と読み、地上に落ちた葉を意味するという「国字」もあります。 「木偏に赤」で「もみじ」とした人もいます。

参考URL:
http://homepage2.nifty.com/TAB01645/ohara/p09.htm
bruelight
質問者

お礼

自分でも大漢和辞典の木偏に色とかく漢字の項目をもう一度読んでみますと、漢文で説明書きがありました。国字ではないようです。中国では、「ちいさは杭」の意味で使用されており、日本で「もみじ」の意味で使用するのは俗字であるとありました。なぜこのような使われ方がされているのかまではわかりませんでしたが、とにかく当時西鶴以外にも巷で紅葉の意味で使われていたようです。 回答ありがとうございました。