KADOKAWAの業績予想/決算速報をどう読む?
2021年4月30日に発表されました「KADOKAWA」の業績予想/決算速報に関して、日本経済新聞、IFIS、決算資料から受けるイメージは随分と違います。
日本経済新聞は、「営業益最高」と太文字で強調。
IFISは、「業績予想によると2022年3月期の経常損益は26.9%減益の10,500百万円、IFISコンセンサスを32.9%下回る水準」と“減益(2022年3月期予想)”を強調。
決算資料では、業績予想を「経常利益:10,500~14,500 ▲26.9%~+0.9%」と減益から増益までレンジ形式で開示しております。
「KADOKAWA」の現物株を保有しておりますので、業績予想の解釈で迷っております。
良い決算報告なのか、悪い決算報告なのか、皆さんはどう解釈されますか?
アドバイス、よろしくお願い致します。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71549410Q1A430C2DTB000/
KADOKAWA―営業益最高の136億円(前期、巣ごもり追い風)
「KADOKAWAが30日発表した2021年3月期連結決算は、営業利益が前の期比68%増の136億円となり過去最高だった。新型コロナウイルスの感染拡大で巣ごもり需要が膨らみ電子書籍が好調だった。映像事業も自社IP(知的財産)の権利許諾収入が伸びた。純利益は18%増の95億円。
…(中略)…
22年3月期見通しでは『収益認識に関する会計基準』を適用。売上高は2180億~2280億円、営業利益は100~140億円を見込む。」【2021年5月1日付・日本経済新聞】
https://kabuyoho.ifis.co.jp/index.php?action=tp1&sa=consNewsDetail&nid=9468_20210430_act_20210430_153018_4
IFIS:2021年3月期連結、63.5%経常増益。IFISコンセンサスを下回る水準。
【業績予想/決算速報】KADOKAWAが4月30日に発表した2021年3月期の経常損益は63.5%増益の14,369百万円、直近のIFISコンセンサス(15,150百万円)を5.2%下回る水準だった。また同日発表された業績予想によると2022年3月期の経常損益は26.9%減益の10,500百万円、IFISコンセンサスを32.9%下回る水準となっている。
「また同日発表された業績予想によると2022年3月期の経常損益は26.9%減益の10,500百万円、IFISコンセンサスを32.9%下回る水準となっている。」
https://ssl4.eir-parts.net/doc/9468/ir_material_for_fiscal_ym1/99258/00.pdf
決算説明P9:
「◼ 新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大の継続により、市場環境の不確実性が高いことを踏まえ、業績予想をレンジ形式で開示。
◼ 22年3月期の営業利益として140億円を目指す。
新型コロナ深刻化の可能性による不透明感を踏まえ、100億円の下限値を想定。」
2022年3月期通期見通し(単位:百万円)
営業利益:10,000~14,000 ▲26.6%~+2.8%
経常利益:10,500~14,500 ▲26.9%~+0.9%
https://portal.morningstarjp.com/StockInfo/search/doSearch
夜間PTS
夜間PTSは、「減益予想」と捉えたようで、4/30終値(4,355円)から-381円の3,974円にて取引を終えております。
お礼
ありがとうございます。たすかりました。