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抗うつ薬、アモキサピン、クロミプラミンは速効性?
「今日の治療薬」にアモキサピン、クロミプラミンは速効性との記述をみつけました。 一般に抗うつ薬の効果発現までの時間は2~3週間だと聞いていましたがアモキサピン、クロミプラミンはどれくらいで効果が現れるものなのでしょうか? それと、アモキサピン、クロミプラミンというと(構造が抗精神病薬ロキサピン、クロルプロマジンに似ていて)D2受容体遮断作用が他の抗うつ薬に比べ強いときいていますが、そのこととの関連性はありませんでしょうか? できるだけ詳く説明していただけるとうれしいです。
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- -mizuki-
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アモキサピンとロフェプラミンの差は半減期ではないでしょうか。 アモキサピンの方が長いです。(8時間。) そういった意味で、ロフェプラミンというのは早く聞いて早く抜ける薬であるため、 他の抗うつ剤とはちょっとタイプが違うようですね。 ミアンセリン・セチプチリンはそもそも薬として働く場所が違うので、 (シナプス前のαアドレナリン受容体阻害) 「速効性」というよりは、「別タイプの薬」と言われるのではないかと思います。 薬はそもそもすべて血中濃度との相関関係があります。 これは、抗うつ剤も例外ではありません。
- -mizuki-
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血中薬物濃度が最大になるまでの時間(Tmax)が、 アモキサピン、クロミプラミンともに1.5時間です。 他の抗うつ剤は平均的に6~7時間かかります。 (治療薬マニュアルに載っている限りですが・・・) 従って即効性と言うことが言えます。 抗うつ薬というのは「複数環系抗うつ薬」「SSRI」「MAO阻害薬」などがあります。 「MAO阻害薬」は現在製造されていません。 複数環系抗うつ薬はノルアドレナリン神経終末においてノルアドレナリンの再吸収を阻害します。 「SSRI」はセロトニン神経においてセロトニンの再吸収を阻害します。 アモキサピン、クロミプラミンはどちらも「複数環系抗うつ薬」に分類されます。 従って、理論上はドーパミン遮断作用はありません。 そんな中で、アモキサピンはドーパミン遮断作用も持っているというのが特徴の1つです。 一方クロミプラミンは、ドーパミンではなくセロトニン再取り込みの阻害作用が強いと言われています。 しかし、これは、血中薬物動態とは関係ありません。 お分かりいただけたでしょうか?
お礼
ありがとうございました。 Tmaxになるまでの時間は考えていませんでした。ご指摘のとうり上記の二剤はTmaxになるまでの時間が短いようですね。しかし、ロフェプラミン、ミアンセリン、セチプチリンもTmaxになるまでの時間が1?2時間なのに特に記述がないのはなんでか? それから、抗うつ剤も降圧剤みたいに血中濃度とその効果に相関関係(濃度が濃ければ効果も大きいみたいな)がみられるものなのでしょうか?抗うつ作用がみられなくてもTmaxになるまでの時間が速ければ即効性といえるものなのかな?というところを疑問に思ってしまいました。 また、お時間がありましたら教えていただけるとうれしいです。