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規制緩和のメリットについて
規制緩和ということが流行っていますが、 具体的にどういうメリットがあるのでしょうか? 教えてください。
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一長一短でバランスの問題ですね。 例えば、今まで厳しい公務員法の下で行っていた仕事を民間に開放し、民間事業者がそれを行うという事は、国からすると税負担が減り、加えて事業者の収入の一部が税収入として入ってきて良い事だらけともいえます。 しかし、今まで民業のインフラ基盤として、公的なものとして公務員によって運営されていたものが、又は税金によって補助を受けていたものが、今度は税金を支払って使用するという事になるので、事業者が税金を負担し、最終的には利用者である一般市民が料金などで負担するという事です。 ここで発生するバイアスが効率性と採算性です。 公務員はよく杓子定規で、融通が利かない などと言われますが、大組織で厳しい規制の元で仕事を行っていれば、仕事としては公の人としての役割が求められ、自分の意志で何かをする事は許されません。多かれ少なかれ組織の中ではそのような事が求められますが、大組織となれば更にその傾向が強まります。 国という立場としてはその役割を果たす事に重点が置かれ、採算が合わなくても国がやらなくてはならない事は沢山あるので当然採算性という意識がうすまります。また、その緩い採算性の意識の中、上で述べた公としての面とも相まって、効率性も失われてゆきます。 一方民間企業は、いくつかの事業者がいれば、必ず価格競争があり、安く物やサービスを提供する事が求められます。しかし、効率性や採算性などの利益追求が優先される結果、モラルや安全性が失われてしまうという結果を時に生みます。 何をどこまで公務の仕事とすべきか、そこの判断は非常に微妙な問題で、民も官も一長一短、バランスの問題という事ですね。
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- pluto002
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もう一つ。 例えば、5年ぐらい前まで日本はIT後進国などとも言われ、整備もいまいち、料金も高いという状態にありました。 今まで法に従い、採算などとは関係のない部分でも多くの設備運営を行い、また同時に多くの人材(雇用)を抱え、設備の運営、構築をNTTが行ってきました。そのため、当然NTTの所有施設として使用されてきたわけですが、ここを一般に開放させる事で、多くのネットワーク事業者が設備を利用出来るようになり、価格競争などの結果、多くの人がネットワークを利用出来る料金にまで下がりました。 また、これと平行してバックボーンとなるネットワーク設備増強を国が公共事業として行った事で、現在では世界屈指のネットワーク先進国となっています。 しかし、新規参入事業者は都心部を中心に、採算が効率よく取れる場所にしか参入してこないので、どの程度一般事業者に解放する事が効率的かという問題もあります。(NTTは採算が取れない地域なども法的に運営を定められているので、NTTにもある程度稼いでもらって事業運営をしてもらわないと国としては効率的でない。つまり採算の取れない部分は税金で穴埋めするというかたちより、トータルで稼いでもらって情報通信インフラの役割をNTTに行ってもらう事が国としては好ましいということ。)
- bigskul
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投資が増えます。この一言に尽きます。 例えば郵政民営化なら、債券市場でたまってるお金が減って、証券市場に投資が増えることになります。 「民営化」も規制緩和としてはまだまだ序の口で本気なら郵貯を「廃止」すべきだったんです。「民営化」と言いつつ何だかんだ言いながら強い規制をかけているので大した効果は無いと思います。
- hstm0810
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規制の必要の有無について説明します。日本の社会が規制が強いのは戦後において社会や経済の秩序が破壊され新たな秩序を作り出す必要があったからです。このため行政機関は一定の条件を満たさない限りその行為を認めないという規制を加えてきました。これによって秩序を形成するに適格かつ必要と認められるものだけに許可や認可を下ろしてきました。例えば新たに銀行をつくること原則認めないのは金融制度を確立し資金が円滑に流れることを目的にしてきたわけです。しかし本来資本主義社会は自由競争を原則としています。規制は一方で一部の者にしか許認可を認めませんから自由競争とは言えません。過度な規制もしくは時代遅れの規制は自由競争を阻むだけでなく、一部のものが利益を独占することになり、いわゆる利権を発生させます。小泉内閣が公団や郵政を問題にしたのもこのためです。民間開放や新規参入を認めることで価格競争が起き価格は本来のあるべき姿に近づき、本来の自由主義経済の形になっていきます。ただ規制を過度に排除すると市場にアウトサイダーを作り出す危険もはらみ、アウトサイダーによって経済市場自体を破壊する恐れがあるのも事実です。ですから規制緩和はするべきものとしなくてよいものとに分けて考えることが必要であり、規制緩和が流行りになることが国民の利益とばかりではないため秩序維持的な考えも持つことが重要であると考えます
- ipa222
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規制をするという事は、税金や税金に類する支出を強いることになります。 たとえば、リサイクル法ができると、リサイクルのためと称する金を、特殊法人に上納することになります。 そして、特定の企業や団体に金が流れるようになります。 規制を緩和すると言うことは、経済の自由化を進めると言うことですから、税金やそれに類する金を取られなくなりますし、様々な自由化が経済を活性化します。 早い話が、消費者に渡る賞品の価格が下がり、売り上げが増えます。 競争原理が働きますので、新規参入が増え、努力した企業が収益を上げるようになります。 規制が強い業界は、官僚や政治家に上納金を払った業者のみが参入を許されるので、努力を怠り、価格も高止まりし、サービスを向上させようとしなくなります。