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法科大学院入学と新司法試験の難度
- 法学部外の大学卒の者です。現時点で入学希望ではありませんが興味があります。
- 超難関といわれる司法試験内容はまったく想像できません。具体的な数字でも、抽象的なイメージでも構いませんので、法院入学及び司法試験合格の難しさを理解できるヒントをいただけませんでしょうか?
- また、司法試験合格者数はH22年に3000人の予定と書いてありましたが、法科大学院卒の受験資格者(年約6000人?)が大幅に多いことから、平均合格率は5割以下3割程度かと思います。このデータや現状をどう解釈するべきでしょうか?
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>>ところで新司法試験に合格者数の制限があるの >>ですよね?仮に制限人数を超える人数の満点ま >>たは同点者がでたらどう処理するのでしょう その点は、全くご心配に及びません。 日本の採点は減点方式ですので、必ずそれに沿 った基準が示されます。1100人といえば、1 100人前後で締め切ってしまうので、ノープロ ブレムです。論文試験である以上、満点はありえ ませんし、同点者というのも、20~30人の集 団ですので、実務的にも問題なしでしょう。 いま少しだけ、ほんの少しだけですが、問題と なっているのは、むしろ採点基準です。新司法試 験では、択一・論文が同時期に行われるわけです が、択一試験は、論文式の足きりで利用する名目 でした。それも現行の試験では、択一によって、 かなりの足きり、つまり4万人の受験生をいっき に4000人程度、10分の1に絞り込む足きり だったわけですが、今回の新司法試験では、基本 的知識の有無を問う足きり、たとえば6000人 の受験生であれば、それを5000人程度にしぼ りこむにすぎない試験にする「予定」だったので す。 それが昨年の夏に行われた新司法試験では、そ の足きりの点数の基準(50点)に受験生の半数 以上がひっかかることが示され、つまり択一試験 に通った場合、実質的に論文試験が不要になると いう結果が出てしまいました。 つまり6000人の合格者を、択一試験で50 00人にしぼり、論文試験で3000人にしぼる 予定が、択一試験の足きり点で、2500人にな ってしまったわけです。 法務省は、急遽足きり利点を40点に下げる旨 を公表していますが、択一試験が最難関の試験で あることに変わりはないのかもしれません。。
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- tsururi05
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いま現在司法制度は、過渡期であり、分かっているのは (イメージできるのは)法務省の幹部だけでしょう。 ですので、だれも分からない、というのが、実情だと思 います。 >>法院入学及び司法試験合格の難しさを理解できるヒン >>トをいただけませんでしょうか? まず法院入学と司法試験は、全く別のものです。 また司法試験も、現行の旧試験と、これから行われる 新司法試験があります。 旧司法試験は比較的抽象論を申し上げることができた のですが、新司法試験は、まだ実施されていないため、 表現することができません。ただ実施自体は、一日6時 間近い試験を4日間連続で行ますので、体力的にはきつ いものであろう、と想像されています。 法院入学の入試は比較的難しいものではありません。 特に未収者の入試は、履歴書と法学に関係のない小論文 で済んでしまうので、法律的学力がなくても合格するケ ースがありえます(東大でも)。 既習者入試も、選考書類で当落が決まりやすいので- 内部進学が優遇されやすいので-、東大に入りたければ 東大の入試程度の難しさ、という表現があてはまるかも しれません。つまり東大の法学部に入学すれば、比較的 容易に東大の法科大学院に入学できますが、それ以外で すとそれ相応に困難です。ただしこれは東大に限ったこ とで、3流の法科大学院でよければ、競争率1倍をわっ たところさえあります。 >> また、司法試験合格者数はH22年に3000人の予定と >>書いてありましたが、法科大学院卒の受験資格者(年 >>約6000人?)が大幅に多いことから、平均合格率は5 >>割以下3割程度かと思います。このデータや現状をど う解釈するべきでしょうか? 新司法試験の初年度の合格率は4割程度で、それ以降 は不合格者がかさんでいくため、最終的には合格率は1 ~2割程度と言われています。そのとしの卒業者は6000 人かもしれませんが、前年度の不合格者が3000人、その 前の不合格者が2000・・・というように残っていくため、 受験者数自体は、6000人にとどまらないのです。 一番の問題は、合格率の低さのわりに、失うものが大 きいことです。既習者であれば2年間、未収者であれば 3年間、法科大学院で学んだわりに、9割の人間が試験 に通らないようでは、それは、競争社会では地獄以外の なにものでもないでしょう。旧司法試験の合格率が1% であったことからすれば、10%(1割)という割合は 確かに大きいのですが、それでも、医師国家試験が7割 の合格率、歯科医師の国家試験が6割の合格率であるこ とからすれば、1割の合格率は、現代の科挙といえるで しょう。 およそ6年間、法律の勉強をしたうえで、およそ9割 の人間が、法律に関する資質なしと烙印をおされ、社会 に放逐される試験制度は、やはり厳しいと考えます。 (試験を受験できるのは3回までです。)
お礼
ありがとうございます。 >およそ6年間、法律の勉強をしたうえで、およそ9割の人間が、法律に関する資質なしと烙印をおされ、社会に放逐される試験制度は、やはり厳しいと考えます。 新しい司法試験の提案者側としては、法曹人口を増やす趣旨が最も重要だったようです。それゆえ、2004年当時の構想では新司法試験の合格率は7~6割を予定している内容の文書を見ました。しかし、法院設置数が予定より多いのか(これは大学側の意向かと思います)、最終的な受験資格者も多くなってしまう結果ですね。ご指摘の一割というのは、もっとも過酷な場合の話と思いますが、仮に3割程度と考えても、本来の法院設置理念からはやや遠い、厳しい現実ですね。法学部外者や社会人入試枠など、再チャレンジできる社会への要請に応える制度かと思いましたが、現在の法曹人の既得権益保護の本音もまだ見え隠れするように感じます。 ところで新司法試験に合格者数の制限があるのですよね?仮に制限人数を超える人数の満点または同点者がでたらどう処理するのでしょう。
お礼
再度ありがとうございます。とにかく難しいということがわかりました。主な合格層としては、東大法学出身などでしょうかね。努力とともに、極めて高い受験センスや生来の能力も影響しそうです。合格者に共通の特徴などはあるのでしょうか‥。これでは運良く法科大学院に入れたとしても、まったく楽観できませんね。過半数はその後あきらめて企業の法務や、法律関係の雑務を探すものと想像します。下手に目指すと泥沼化しそうで怖い試験ですね。ありがとうございました。