評価額というのは、固定資産税評価額のことを指しているのかと思いますが、
まず根本的なことを言ってしまえば、その「評価額」というのは取引の指標とするようなものではなく、登録免許税や不動産取得税、固定資産税等の各種税金を算出する為の基礎的数値として設定されているものなのです。
ですから、土地にせよ建物にせよ、売買するにあたりその評価額の水準通りということはまずありません。市場価格というか取引価格とは一線を画して考えた方が良いです。利益が乗るとか乗らないとかとは別問題です。
土地に関して言えば、取引の指標とすべく数値「地価公示」というものがあり、概ねの水準としては地価公示10に対して路線価(相続税・贈与税等の算出の基礎になる地価)が8、(固定資産税)評価額が7というのが目安にはなります。
しかし実際の取引では路線価の倍もするような事例だっていくらでもありますし、路線価以下の事例もいくらでもあります。
建物も同様です。一例を出しますと新築2,000万円で造った家があったとしても、評価額を見るとおそらく1,300とか1,400万円の水準になっているでしょう。これは税額算出の数値ですから流通価格とは別物と見たほうが良いです。逆に築20年だから「建物分は0円です」と言われても評価額だけは300万円とか残っているケースだってあります。
「路線価」や「評価額」が全く役に立たないと言うつもりはありませんが、「ある程度の目安」としての参考数値として見ておくくらいで良いと思います。
参考にすべきは同地域同条件の取引事例等で相場観を掴むことだと思います。
補足
ありがとうございます。 古屋の値段は役所・業者ともに見ていないため 土地のみの価格で売買価格は評価額を2700万ほど 上回っていました。 不動産の価値というのは難しいですね。