- ベストアンサー
スーパーリアリズム
スーパーリアリズムのような、リアルな絵の描き方(色塗り)を教えてください。そうゆうサイトでもあればいいんですが・・・
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
これまでご回答がないようなのでわたくしの経験程度ではありますが参考程度にお答えさせて頂きます。 わたくしの場合はIDのデザイナーとして数多くのレンダリング(完成予想図)を描いてきましたが、これらはもとよりスーパーリアリズムを求められるものではありません。ですが、そこにはスッキリと描いた中にもかなりのレベルでリアリティが求められることもあります。 わたくしは元々趣味としてリアルな絵を描くのが好きでしたから、求められればレンダリングの範囲をさらに超えて、かなりなレベルまでリアルに描き込めることを誇りにしていました。今のデザイナーたちはとかくCADなどで絵を描きたがりますが、わたくしの時代ではほとんど手描きでしたので、その当時のコツといったものを幾つか挙げてみます。 まず最初に基本となるのは明暗の位置と程度です。 影の部分と明るい部分、そしてハイライトの正確な描写によって正確な立体感を描き出します。ことに大切なのは、対象物のそばにあるものが投射する影などをどこまで正確に描き込めるか、これもまた大変重要なものです。例えば家屋を描く際にはほとんどの場合南側の隣家が作る影が壁に投射されますが、投射された影が作る姿は図学的に求めることになります。 次に大切なことは質感の表現です。ただ絵をいつも全体から描き進める練習しているだけではこの質感の表現は達成できません。 ガラスについた水滴はどんなフォルム(姿)であり、どんな光り方をするか、どんな色で表現できるか、クロームメッキはどうか、ステンレスはどうか、布の織り目は、ゴムは……といった具合に、それぞれの素材が見せる姿と色を細かく観察してそれを紙の上に再現する訓練が必要です。 次は「映り込み」です。この映り込みが正確に描ければ、もうそれだけでリアリティは数段アップします。 水滴には周りの風景がそっくり、しかもゆがめられて映り込んでいます。また、クラシックカーのクロームメッキのバンパーには、下半分には地面の色が、上面には空の色が、そして先端部には上下に圧縮された前方の風景が映り込んでいます。自動車のボディにゆがみながら映り込む頭上の沢山のライトなども同じこと、こうした映り込みもまた、日頃の観察と、図学上の知識と、それを紙の上に再現する訓練のほかに達成する道はありません。 大切なことは、先入観を捨てることです。極端に言えば、金属は銀色、ガラスは透明・…といった先入観のことです。日頃の観察で見たままの色を覚えておいてそれを活用することが大切です。 例えて言えば、クラシックカーのバンパーでしたら、わたくしなら、下側は黄土色、前面はグレー、上面は空色、これを基調にして塗り、さらに黄土色の部分には砂利や地面に引かれたラインなどを描き加えながら見た色を加え、同様に前面にはほとんど黒に集約されたような風景を、上面には雲や電線などをと細かく描き込んで行きます。 こうした描き方をする場合には、わたくしの場合は基本的に、まずパステルで基調となる色を塗り、その上からポスターカラーか不透明な水彩絵の具で描き込んで行き、さらに細かい描き込みやラインの修正では孟宗筆か色鉛筆を使うということをしていますが、これは単なるひとつの方法ですし好みの問題でもあります。 もちろん大きな面積のものや、自動車のボディなど均質な質感が欲しいといった場合はエアブラシは有効なものです。ただ、わたくしの好みとしては微妙に違う色調を組み合わせて広い面積を描くことですから、その場合はパステルの方がいいかと思っています。また、描くものが大変鮮やかで繊細な色調を求めるなら、その部分だけ日本画の顔彩で描くということも効果があります。要は、何をどのくらいの大きさで描くかによっても画材はそっくり違ってくるということです。もちろんご自分に一番納得のできる画材をお選びになればいいと思います。 モチーフとしたものの絵が出来上がったらあとは背景。描き上げた絵にマスキングをしてから背景を描き込みます。背景を描き込んだ時点で、時としてその風景がモチーフに投げかける影や映り込みが食い違ってしまうこともありますので、最後はこのあたりを修正し、ついでに黒などの色鉛筆で全体の輪郭などをはっきりさせれば満足できる作品に仕上がるはずです。 これだけのスペースですから何もかもを書くことができません。これといったサイトもないようですので、あとはご自分の思うまま、観察から得た描き方で自信を持って描き重ねてほしいなと思います。
その他の回答 (2)
スーパーリアリズムと言えば、素人の私の頭に思い浮かぶのはまず、生卵の絵。 https://www2.dragonfish.net/~progetto/shopping/shop/show_s.php?oid=44673&lflg=on 上田薫さんという人なのか・・・ってそれすら知らなかったです(^^; 最近展覧会があったんですね。知りませんでした。 インタビュー記事や関連記事を見つけましたよ。 http://www.tokai-cs.or.jp/2005/gallery/ueda/index.shtml http://www.town.oguni.kumamoto.jp/ognhtml/Gyousei/kou07 (この中の「坂本善三美術館便り」) スーパーリアリズムというのは日本での呼び名みたいですね。 発祥地はアメリカで英語では「フォトリアリズム」と言われるらしい。 そうだった・・・・、janvierさんがおっしゃるように、エアブラシがありました。 私が「そういう絵があるんだなー」と思った頃には、既にエアブラシは盛んに使われていた時代だったと思う。 でも上田さんの生卵の絵は、油彩なんですよね。 上田薫さんのお名前は知りませんでしたが、油彩だということは知っていました。 エアブラシ無し! だということは。 シュルレアリストの中にもかなりリアルな絵を描いた人々がいます。ダリ先生とか、ルネ・マグリットとか。あのへんの方々は油彩です。 これはマグリットの『光の帝国』 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/1175/theempireob.html 技法はいろいろあるんですね。 でもとにかく、形の正確さと、光の映り込みなどのリアルさは命、って気がしますが。 なんかこんなデッサン実習の記録もありましたけど(日本の)参考になりますかどうか? http://www.hijiyama-u.ac.jp/users/minimum/photoreal.htm
お礼
なるほど。いろんなサイト、ありがとうございました。
#1です。回答文中の孟宗筆は面相筆が正しく訂正します。筆の誤りならぬ単なる入力ミスです。ごめんなさい。
お礼
あははははは。
お礼
なるほど。参考にさせていただきます。