Q/PCに付けたTVキャプチャーカードではロックがかかって記録できないのは何故?
A/理由は簡単です、ARIBが認めていないハードウェア仕様ではコピーワンス番組を扱うことが制限されているためです。
何故、制限されているのか?
それは、単純にパソコンではコピーが簡単に作れるためで、DVDのCSS(Contents Scrambling System)をある人物に破られ、セルDVDをコピーされたりリッピングされ著作権の問題が出ているように、そのような二の舞をデジタルテレビでも起こさないようにするための措置です。
AV機器では、ディスクを独自の暗号化技術にて制限しているため、パソコンにAV機器のハードディスクを付けても見ることができませんので、その点でそのような制限がいらないですが、パソコンは元々技術がオープンな製品であったためこの部分に問題があると言えます。
Q/PCではコピーワンスじゃなくコピーネバーって事?
A/先に述べたようにコピーワンスフラグが立っている番組が録画できるかできないかは、ハードウェアに依存し、全ての製品がサポートしてないという訳ではありません。
Q/差別だな。ハードエンコード方式のものはみんな同じですか?
A/差別ではなくサポート製品かそうではないかの違いです。ちなみに現在の製品は100%の製品が暫定サポートの製品であり、DVDレコーダーのようにCPRMでの録画にもフル対応しデジタルでキャプチャしDVDにできるといったように完全サポートした製品はまだないはずですが・・・。(まもなく登場するはずですが・・・)
現在パソコンはNECや富士通、日立、ソニーなどの製品で、コピーワンス番組のDVDへのMove機能に対応しています。CRPM対応メディアにDVDレコーダでは再生できない独自の形式でのMoveする方式ですが、これらの製品はデジタル放送を専用のチューナを用いそのハードウェア構成上で独自に暗号化し記録します。復号はそのパソコンのみでしか行えませんので、独自の形式になるのです。
このようなハードウェア暗号化に対応していない機器では、基本的にデジタル放送の録画はできないということになります。
そして、来年には完全にAV機器並の使い勝手と著作権保護を備えるパソコンが登場する見込みです。PCIカードなどの追加で現在の製品がそれに対応できるかどうかは現時点では未定ですが、著作権保護を高めるためにTPMなどのハードウェアセキュリティやビデオカードのセキュリティ(CPRM/HDCP)などを利用したOSがWindows Vistaに搭載される見込みで、これ以降のハードウェアでは、AV機器並みの機能を搭載できると考えられます。
そのころには、コピーワンスも別のより柔軟な著作権保護に置き換えられているかもしれませんけどね。
最後にメーカー品やBTOの著作権保護がしっかりしているもの以外ではこの著作権保護の対処が難しいため、Windows Vistaもしくは次世代Windows Media Centerの登場後に本格的にサポート製品が出ることになるでしょう。
まあ、若干古いですが参考URLを参照すると少しは分かるかもしれません。
補足
ありがとうございます。No2さんの回答と見解が違うと受け止めてよろしいんでしょうか?初期のPCと最新のPCのどの機能が違うんでしょうか?PCIスロットに違いがあるのでしょうか?