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良く走る自転車
漠然とした質問ですみません。 以前このコーナーのロード関係の回答で、「軽いけど走らない自転車もあり、重いけど良く走り乗り易い自転車もある」というような記述を見たことがありますが、どこがどう違ってこういう印象を受けるのでしょうか。 フレームジオメトリー、駆動系の精度、軽さ、振動吸収性、しなり etc 人の感じ方はそれぞれ違うので難しい思いますが、うまく説明できる方いらっしゃいましたら教えてください。 当方フラットバーバイクで週末サイクリング(50~80km)を楽しんでいます。
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更に! シートアングルが立っている(74.5~75度)の方が前輪加重が多めになって掛が良いですが、73.5~74度程度の方が後輪加重が多めになって私は好みです。 更にリアセンターは、400~406が私好みですが、もっと摘めてもダイレクトな踏み味で良いでしょう。 フロントセンターやフォークオフセットなどハンドル廻りのジオメトリーは、ハンドリングに関する部分ですので、影響を考えるとすると、上り坂での走りの軽さっていう部分でしょう。 あと、重要になるのは、ハンガー下がりです。 これも重要なファクターですが、70程度で良いと思います。 一般的に言えることは、フレームサイズが大きくなれば、柔らかくなり、その逆に小さくなると硬いフレームになります。(同じ作り方をすれば) でも、そこは各ビルダーが加減をしています。 もっとも大きなフレームに乗る人は、体も大きく(身長が大きくそれに伴い体重もそれなりにある)小さいフレームに乗る人はその逆になりますね。 しかし、比較的身長が低い人でも、フレームの固さを調節する為に、少し大きめのサイズで作る選手もいます。 たとえば、シート(芯~トップ)500mmトップ(芯~芯)525mmでジャストな人がシート510mmトップ530mmとかシート510mmトップ530mm等のフレームを作るって具合です。 当然この範囲で色々と加減(サイズの組み合わせ)する場合もあります。
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- chatea
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むろん無数の要素があるのですが、とくに大きいのはフレームの素材とフレーム形状、それとホイールとタイヤでしょう。 フレームの素材ならカーボンを例にとって説明すると、柔らかく仕上げれば振動吸収性が高く、乗り心地は良くなりますが、剛性が低いので踏んだときに力が逃げやすくなります。 逆に固く仕上げれば路面の振動を拾いやすくなるので疲れがたまりやすい反面、踏んだときのパワーがそのまま伝わります。 コンフォート系は前者、レース系は後者の仕上がりになっていることが多いので、ここで走りの差がでます(TREKを例にするなら、前者がPilot、後者がMadoneになります)。 「軽くても走らない」というのはつまりは前者のことを言っているわけで、ある程度スピードを犠牲にする代わりに快適性を高めているわけです。 これはそのほかの素材(アルミ・クロモリなど)でも同じで、乗り心地と剛性のバランスをどう調整するかが車種ごとの特徴にもなるわけです。 次にフレームの形状で言えば、SLタイプだと登りで、エアロ形状のものだと平地で、より性能を発揮します。 またトップチューブがホリゾンタル(水平)だとショック吸収性に優れ、長距離で強みを発揮します。一方スローピングは剛性に優れるために強く踏み込め、低重心になることでカーブやダンシングでの安定性が確保できます。 これらの要素がからんで走りの差が出てくるわけです。 あとホイールについては回転におけるモーメントを減らす程に加速が良くなりますから、最新の超軽量フレームに重いホイールをはかせるのと、昔のずっしりしたクロモリフレームに超軽量ホイールをはかせるのでは、重量的にずっと重いはずの後者のほうが圧倒的に速く走れます。 ですが、軽さというのは不安定さと紙一重でもありますし、一度スピードが乗れば、重いホイールのほうがそのスピードを維持しやすく、しかも安定します。 つまりアップダウンが激しかったりストップ&ゴーの多いコースか、フラットで信号のないコースかでも走りやすさの印象は変わってくるわけです。 またホイールのサイズでも走りは変わってきます。タイプとしては小さいほど加速がしやすく、大きいほど最高速がアップ&スピード維持に優れます。 最後にタイヤですが太いクロスバイクタイプのもの(26C~)は衝撃吸収性に優れますが、接地面積が大きく抵抗が高いためスピードは落ちます。 逆に細くなると(19~23C)、スピードが上がりますが、振動を拾いやすくなります。 あとタイヤの空気圧が低めなら衝撃吸収性、高めにするとスピードがアップします。 こうした要素がからんでスピードや乗り心地の差がでるわけです。 ちなみに走りに影響を与えるのはホイールとタイヤの要素が一番大きく、フレームの影響はそれに比べると小さい気がします(実際、キャノンデールやルイガノが出している重いMTBのフレームに軽いホイールとタイヤを履かせたタイプのものは、重量はあるけれど非常に走りやすい感じでした)。 ついでに言えば、走る・走らないの印象は個人の体格や経験・目的にも左右されることが多いです。 レースに出るつもりがない人がハイスペックロードに乗れば固くて辛いというだろうし、逆にレース志向の人がコンフォートタイプに乗れば、思うように走らないという評価をするでしょう。 率直に言えば、本格的なレースに出るつもりでもないかぎり、フレームサイズさえ合っていればさして細かいことを気にしなくてもいいと思っています。
お礼
TVT92MBさんもchateaさんも漠然とした質問に対する丁寧な回答をありがとうございました。 『率直に言えば、本格的なレースに出るつもりでもないかぎり、フレームサイズさえ合っていればさして細かいことを気にしなくてもいいと思っています。』 どきっ・・。実は、早く乗りたくて店に飾っていた自分の体格よりも大きめのフレームの自転車を買ってしまいました。店のオヤジに乗りこなして身体を自転車に合わせるように言われましたが、いつも1時間しないうちに肩こりやお尻が痛くなり、レーパンを履きましたがまだ痛い。サドルを変えようとしましたがステムを思いっきり短くライズ角を大きくしたら、不思議なことにリラックスして何時間でも乗れるようになりました。 体格に合ったフレームサイズの大切さをしみじみと思い知らされました。 いつになるか分かりませんが、今度は適正なフレームで最高のマイバイシクル自作したいと思っています。分からないことがあったら、またよろしくお願いします。
- TVT92MB
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簡単に言うと、 軽い自転車は、剛性(特に横方向)が不足しがちになります。 そうなると、ペダルを踏んだ力がクランクシャフト(B/B)を横方向へたわませる力となって、フレームが横にたわんでしまって、ペダルを踏み込んだ力がチェーンリング~チェーン~スプロケット~車輪を回転させて、自転車を進める力となりません。(ロスが出ます) ただ、あまり剛性が高すぎると、ペダルを踏み込んだときに反作用となって、足にきますので、適度な剛性(ウイップ)が必要になります。 また、自転車の硬さは、縦方向と横方向の要素があり、縦に柔らかく横にバネっぽくしなやかなものが好まれます。 乗る人の好みや乗り方、走りのスタイルなどによってこれらを加減してフレームを作ります。 クロモリフレームでは、丹下のプレステージというパイプなどの焼きが入ったものが好まれます。 これらのパイプは、バネ的な性格が強く、反発感がありウイップ(B/B廻りの横方向のたわみ/しなり)の量に対して、その跳ね返り(たわんだものが戻ろうとする事)が早く、ビュンビュン加速していく感じです。 良い自転車(フレーム)は、もって軽く走っても軽いものです。 一般的には、もって軽いものと走って軽いものは、違うってことです。 私の好みは、前三角がクロモリ(コロンバス・フォコ/丹下・プレステージ)バック(シートステー/チェーンステー)はカーボン、フォークは、クロモリストレート(コロンバスSL)もしくはカーボンです。
お礼
お礼が遅くなって申し訳ありません。 大変参考になりましたといいたいところですが、私の知識では半分くらいしか理解できていないと思います。(すみません!) 自転車にこだわる人はフレームジオメトリーの値もそれぞれ意味を理解してから選ぶ人もいるのでしょう。もっともっと自転車のことを学んで、将来自分あった最高のフラットバーバイクを自作したいと思っていますが、はっきり言って難しいです。 一つ一つ質問してクリアしてゆきたいと思いますのでよろしくお願いします。