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2リーグ制の意義
日本のプロ野球が2リーグ制なのはメジャーリーグに倣ったそうですね。 その2リーグ体制を、現在まで50年以上も保ってきた理由は何なのでしょうか? 理由となる決定的なメリットがあるとしたら、それは何なのでしょうか? メリットではなく、「2リーグ制であらざるを得ない」原因や、そうさせた事例があるのでしょうか? それとも、単にこれまでの伝統だからということでしょうか? 「2リーグ制の意義」について、教えてください。
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他の回答者さんの説明通り、2リーグ化のいきさつにはケンカ別れ的なものが有りましたが、現在の2リーグ制にはそれなりの存在理由が有ると思います。 もし、1リーグ化すると。まず、単純に日本シリーズやオールスターのようなリーグ戦以外の楽しみがなくなります。 次に、リーグ戦に関しても、優勝争いに絡まない試合というのは興味が激減するでしょう。現在の6チームの場合、通常は優勝争いに絡むのは3チーム程度。残りの3チームは、終盤の2,30試合は消化ゲームになります。この意味では、批判の多いパリーグのプレーオフ制も、興行的には有効だと思います。もし、現在のチーム数のままで1リーグ化したら?6チームの時以上に優勝争いから早く脱落するチームが増え、下位3球団はシーズン半ばにはもう脱落、その上3球団も残り40試合は消化試合、中位3球団も残り20試合には脱落しているでしょう。結局、せいぜい3/12=1/4のチームしかフルシーズンファンの興味をつなげないわけです。しかも、優勝頻度は12年に一度。 そこで、適正チーム数として6チームに減らすとすると。都市規模からして、関東2+名古屋1+京阪神2+福岡1ぐらいの球団配置になるでしょうか。中国、東北、北海道からは球団消滅。関東も、おそらく東京のみかせいぜい横浜程度で、千葉、埼玉からは球団は無くなります。つまり、プロ野球のファンが減少 → さらにプロ野球の人気が低下というマイナス循環に陥る危険性が有ります。当然、プロを頂点に目指すアマチュア野球も衰退するでしょうね。
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あるプロ野球史に、戦後GHQにマッカートという野球好きの少将がいて、初代コミッショナーの認証式の際に「アメリカの経験から、2リーグ制の実現が日本のプロ野球に対する私のひとつの貢献である」と言い、その後毎日や朝日にプロ球団結成を働き掛けた、とあるそうです。さらにはマッカートの副官で原田という人が、スポーツ毎日の座談会で、6チームずつの2リーグ制を提唱したとか。ですから現在の2リーグ制にGHQが関わったことは事実でしょう。 意義についてですが、やはり最後まで優勝チームが判らない、ということに尽きるでしょう。1リーグの場合、下手をすれば8月、9月には優勝が見えてしまう事もあるわけで、それではシーズンを通した盛り上がりを維持できませんが、2リーグなら日本シリーズまで最終的な優勝チームは決りません。また、当然リーグの数だけ優勝争いがあるわけで、ファンの興味も多く惹きつけることができます。 メジャーリーグに限らず、米国のプロスポーツがチーム数の拡大とそれにともなうリーグ数(地区数)の拡張で人気を維持し、ポストシーズンゲームの放映権などの収入を増やそうとするのは当然の流れだと思います。 プロスポーツはいかにファンの興味を長く引っ張り続けるか、です。 まず優勝争い、それがダメならワイルドカード争い、とシーズンを引っ張り、シーズンが終るとプレーオフ、リーグチャンピオンシップからシリーズへというポストシーズンゲームでまた盛り上げる。金が動く商売と考えれば複数のリーグにしておくのは必然かも知れません。 日本も3位でも日本一になれてしまうような不思議なシステムよりは、4球団ずつの3リーグ制にでもして、優勝争い、ワイルドカード争いからポストシーズンゲームに向けて盛り上げる方が自然だと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 仰るとおり、スポーツとは言えビジネスである以上、放映に伴う収入やファンの出資なしには成り立ちませんからね。 GHQの件については当初の質問のメインではなかったのですが、回答者各位のご協力で思わぬ大きな発展があり嬉しく思っています。
GHQに薦められたのが「日本野球連盟・国民リーグ」の方です。 当時は参入希望する球団が相次いだのですが、「9球団以上になるとリーグの質が低下する恐れがあるので、ここはアメリカのような2リーグ制にしてはどうか?」と言う事でした。 おそらく、この案は新規参入の人たちの気持ちも汲んだ上でしょう。 「国民リーグ」は「日本野球連盟」と比類するぐらいのプロ野球リーグを作りたがったらしいですが、日本野球連盟はあまり良くは思ってなかった様です。 それと、今の「セ・パ」はそれぞれ結成当時のような感情は多少なりとも残っていても当時ほどではないでしょうが、パのファンはセに対して今でも独特のライバル心があるので1リーグはムリでしょう。
お礼
ふたたび回答ありがとうございます。 日本野球連盟と国民リーグについてもよくわかりました。 パのファンがセに対してライバル意識を持っているのはたしかですね。
『メジャーリーグに倣った』理由で作られたのは今の「セ・パ」ではなく、「日本野球連盟・国民リーグ」の方です。 日本野球連盟はその後、新規参入の希望が相次いだ為に組織は「球団を増やすか・増やさないか」の選択を迫られ、「増やす」で集まった賛成派5球団(後にその中の阪神は寝返って、変わりに毎日・西鉄・近鉄が入った)で結成されたのが今の「パ・リーグ」で、「増やさない」で集まった反対派4球団(阪神含む)で結成されたのが今の「セ・リーグ」です。 ちなみにもう一つの国民リーグは、日本野球連盟と仁義無き引き抜き合戦を繰り広げた挙句、「あのリーグに参加してる球団の親会社は脱税の為に球団運営をしている。」という疑いで税務署の手入れに遭って、わずか1年足らずで球団運営が困難になり次々と球団が消滅した後にリーグ自体が解散しました。
お礼
回答ありがとうございます。 >『メジャーリーグに倣った』理由で作られたのは今の「セ・パ」ではなく、「日本野球連盟・国民リーグ」の方です。 「セ・パ」の分裂はGHQにアメリカ式の2リーグ制を推奨されてのことだった、と聞いていたのですが、それはまた別の話でしょうか? 「セ・パ」には結成時からの対立の構図があるわけですね。いただいたこの回答を読むと、2リーグ制の維持とは互いのにらみ合いにも思えてきました。
- zorro
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商売です。1リーグでしたら日本シリーズは成り立ちませんでした。現在ではプレーオフの採用があり、変わってきていますが・・・
お礼
回答ありがとうございます。確かに日本シリーズがあるとないとでは経済効果がまるで違うはずですよね。
お礼
回答ありがとうございます。 12球団1リーグでリーグ戦をするとなるとかなり無理があるようですね。 >しかも、優勝頻度は12年に一度。 実に明快です。 だからといって球団数を減らしても、さらなる不利益を生むわけですね。