こんばんわ。#4です。早速ですが――
>人工呼吸は”気持ち悪いから”イヤという理由は合理性を認めてもらえますでしょうか・・・?
あなた自身が被救助者となった場合、周りの人が皆「気持ち悪いから人工呼吸はナシね!」という対応をしたら貴方は不満を持ちませんか?
もし自分の子どもが死んでしまったら、そういった対処をした周りの人を恨みませんか?
「絶対他人を恨まない」とおっしゃるのであれば、ご自身もそういう対応で済ませて頂いて結構です。
もし貴方が、きっと不満を感じるであろうならば、整合性に欠けており、「合理性は無い」といえます。
AHA国際ガイドラインによれば、基本的には「人工呼吸無し・心マだけ」のCPRは、口腔内出血が著しいなど「感染の危険性が極めて高い場合」と、「救護者がヘタクソで、まともな人工呼吸をおこなえない場合」の2つの場合だけに限定しています。
ただ、貴方のようなバイスタンダー(直ぐ傍にいた人=救助者となるべき人)が何もしないまま その場から立ち去ってしまうよりは、たとえ人工呼吸無しであっても、通報や救急救命処置(主に心マ)をおこなってくれるほうがまだマシ という事にも言及しています。
CPRにおいて、先ず最優先して護るべき命というのは「自分の命」です。人を助けようとして自分が死んだり病気を患ってしまうのは、ただのお馬鹿です。
あなたがどこまでやるかは、貴方が決めてください。
(注:事故加害者の場合は、自分に出来る限りの事をしないと、業務上行為の債務不履行となり罪や義務違反が加重されます。)
あなたがソレをおこなう事で助かる命もあれば、逆にソレをしなかった事で、ひとりの人間の温もりが永久に消える場合もあるのです。
余談ですが、私は、目の前の人が冷たくなっていくのを見るのが大嫌いです。
でも、私には「自分の生命を捨ててでも護るべき人」がいますから、やみくもに自分の命や健康状態にリスクを背負わせてまで、アカの他人を助けようとするのは現実的に不可能です。
上記2つを両立をさせてくれるのが、#4でもお伝えしましたバリアーデバイス(=バリアツール)です。(発煙筒などと同様、車積品として法制化すれば良いのにと考えています。)
ちなみに、例えばエイズに関する知識に乏しい人ほど、必要以上に感染を恐れ、患者さんに対する人権侵害行為をおこなったりします。
感染症やCPRに関する知識や(擬似的)経験を沢山お積みになると、「気持ち悪さ」は減らせるかも知れませんよ。
お礼
丁寧な解説に感謝いたします。 心臓マッサージはしても人工呼吸は”気持ち悪いから”イヤという理由は合理性を認めてもらえますでしょうか・・・?