ごく最近、学研から刊行されたドナルド・タイスン著『ネクロノミコン』。
クトゥルー神話を題材にした1冊。アブドゥル・アルハザードの遍歴を述べたもので、小説というよりパウサニアスの旅行記という感じです。ラグクラフトの著作に精通していないと楽しめない本ですが、この中に《イレムの地下の失われた都市》について述べられた章があります。同じくクトゥルー神話ものでコリン・ウィルソン著『精神寄生体』学研。これは、地下にある建造物とかそういうレベルだったかも(汗)。
すでに紹介されている甲賀三郎伝説(出典『神道集』「諏訪明神縁起」)は、平凡社の東洋文庫に『神道集』があるので、在庫がなければ、古本の検索サイト(日本の古本屋、スーパー源氏)で探してみるのもいいかも。補足しておきますと、田島昭宇氏のマンガ『摩陀羅』第2部で甲賀三郎伝説が用いられており、地下世界も描かれています。
それから古典的なSFに地下世界を旅するものがありませんでしたっけ? タイトルが思い出せませんが。