髪の毛の専門家,理容師です。
この質問は,決してつまらない質問ではないと思いますよ。
さて,どっちが正しいかと言うことですが,一応,どっちも正しいです。
ただし,その理由は間違いですけどね。
まず,頭皮や髪の毛(を作っている毛根)に良いのは,鼻歌を歌いながらでも出来る程度の運動量です。(つまり,皆さんが想像するような運動ではなく,もっと,軽い運動なのですよ)
この程度の運動量であれば,血管が拡張するようになり,ストレスを解消しますので,栄養の吸収が良くなり,それで,髪の毛(を作っている毛根)に良いのです。(頭皮の血流が良くなるからではありませんよ)
もちろん,ストレスを感じていない場合でも,さらに血管が拡張しますので,より多くの栄養を吸収しやすくなりますので,より髪の毛(を作っている毛根)に良いですね。
逆に,筋肉をつけるほど過激な運動は,まず,一度拡張しはじめた血管を収縮してしまいますので,ストレスになり,それで栄養の吸収を妨げやすくなり,髪の毛(を作っている毛根)にまわす栄養が少なくなってしまいます。
また,筋肉をつけると言うことは,それだけ筋肉を傷つけていますので,その回復と生育に栄養が必要になり,もし,筋肉をつける運動を始める以前と同じ食事をしていますと,髪の毛(を作っている毛根)にまわされる栄養が少なくなってしまいます。
髪の毛(を作っている毛根)に栄養が届きにくくなりますと,それだけ髪の毛が作られませんので,細くなってしまう可能性は高いですよ。
スポーツ選手の場合,確かに彼らの運動は過激です。
しかし,きちんと栄養管理をしており,また,食べる時刻やよく噛んで食べるなど食生活についてもきちんと管理しています。
ですから,髪の毛がフサフサのままでいられるのですよ。
ですから,もし,彼らが栄養管理などを無視していれば,髪の毛(を作っている毛根)に栄養がまわらなくなってしまいますので,薄毛やハゲになる可能性は高いと言えますね。
では,男性ホルモンのことはどうなのかというと,筋肉増強のために分泌量を増加しているのは,「テストステロン」という男性ホルモンで,この場合,増加したテストステロンの消費先は,ほとんどが増強しようとしている筋肉です。
で,脱毛を促していると言われているのは,「毛根付近でテストステロンに5α-還元酵素が働いて出来たジヒドロテストステロン」という男性ホルモンです。
また,男性シンボルを充血させて大きくしているのは「前立腺でテストステロンに5α-還元酵素が働いて出来たジヒドロテストステロン」という男性ホルモンです。
場所の違いはありますが,どちらも同じ「ジヒドロテストステロン」です。
で,ちょっと思い出して欲しいのですが,部活や授業で運動した際,その後,男性シンボルが大きくなって困ったと言うことはありましたか?
また,そうなって困ったという話を聞いたことはありますか?
たぶん,どちらもないはずです。
ですから,筋肉を作るために増加しているのですから,増加しているテストステロンは傷ついた筋肉で消費されているため,前立腺や毛根付近には,運動してもしなくてもほとんど同じ量しか届かなくなっていると考えられ,よって,筋肉がつくくらいに過激な運動をしても薄毛やハゲになることは,まず,あり得ないと言うことになります。
なお,筋肉をつけるほどに過激な運動を急にやめてしまいますと,薄毛やハゲになる可能性が出てくるかもしれません。
ですから,筋肉をつけるほどに過激な運動をやめる場合は,少しずつ,運動を軽くしていき,徐々にやめていくようにすると良いと考えていますよ。
「程ほどのストレッチくらいがいいのですか?」については,すでに書いてありますので繰り返しになりますが,「鼻歌を歌いながらでも出来る程度の運動量」となる軽い運動にしてください。
つまり,鼻歌を歌いながらでも出来る程度のスピードで散歩するなどが良いと思いますよ。
ちなみに,「疲労=ストレス」です。
お礼
とてもわかりやすく、詳しい説明有難うございました。飽きずにできるくらいの運動をしていこうと思いました。