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SpO2について教えて下さい
リハビリの仕事をしています。 今日患者さんのSp02が95%だったのですが、O2はしなくてもいいものなのでしょうか? 私の認識だと98%くらいが正常だと思ったのですが・・・(Nrs.は95%は大丈夫だと言ってました)
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食物摂取後にSpO2の低下が認められるということは、何らかの誤嚥が起きている可能性が高いと思います。大きな食塊でなくとも、SpO2が低下することは十分考えられます。 この患者さんがもし脳血管障害をお持ちであるならば、一度は嚥下能についての評価が必要かもしれません。食事も誤嚥しにくいようなとろみのついたものを主体にするなどの工夫が必要でしょう。 老人のSpO2の正常値についてのご質問ですが、(酸素解離曲線をご存知という前提で書きます)確かに加齢とともにPaO2の値は低下していきます。ただしこの低下の程度は、酸素解離曲線で言うとちょうど平坦な部分で、ほとんど正常の範囲内で動く程度のものです。ですから、老人だからSpO2の正常値が若年者と比較して低いということはありません。(というより、老人で正常値が低いと評価できるほどの大きな変化をSpO2に見出すことは一般的に無理だと思います) SpO2がどこまで下がったら危険なのかということについても若干補足させていただきますが、SpO2単独の値から危険かどうかということをいうことは困難です。なぜなら、強い換気努力をしていてSpO2 95%と、平常の呼吸で95%では意味がまるで異なりますし、SpO2がかなり低下していたとしても、慢性に経過する疾患では体の代償が働くため直ちに危険な状態とは必ずしもいえないからです。 SpO2は末梢の循環の状態に依存するので、常に血液ガスと同じ肺機能の評価指標とはならないことにも注意が必要です。
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- morito_55
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No2のmorito_55です。 >ちなみにどこまで下がったら危険なのですか? 95%を切ったら危険だと思います。 95%を切ったら、何らかの症状が出ると思うのですが。 90%を切ったら重症と考えて良いのでは。 ちなみに、PaO2の正常値が、80~100mmHgだったと思います。 PaO2が60mmHgの時が、SpO2 90%です。
お礼
ありがとうございます。
ダイレクトな回答ではありませんが、以下の参考URLサイトは参考になりますでしょうか? 「「PaO2」は酸素の量でも濃度でもない」 長いですが、いろいろ関連事項を分かりやすく説明してます。 ご参考まで。
お礼
ありがとうございました。 大変参考になりました(というよりすっごい勉強になりました)。
- morito_55
- ベストアンサー率30% (755/2505)
酸素血中飽和度は、98%以上が正常だと思いますが、95%以上が正常と言う人もいます。 一般の人が、息を我慢できなくなるほど止めると、95%くらいに下がります。 でも、それで倒れる人はいないのですが、体に負担がかかっていることは事実だと思います。 酸素吸入して、酸素血中飽和度が上がるようでしたら、した方が良いのではないかと思います。
お礼
ありがとうございました。 ちなみにどこまで下がったら危険なのですか?
- blackleon
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SpO2の正常値は97~98%程度ですから、95%というのは確かに軽度低下していますが、この程度の低下では一般的に酸素吸入の適応にはならないと考えてよいと思います。 ただ酸素吸入の本来の目的は、組織の酸素化を正常化することですから、例えば心機能が低下して心不全状態になっていたり、著しい貧血があるなどで末梢の組織への酸素の運搬能が低下しているときはこの程度の値でも酸素吸入をした方がよいこともあります。 喘息の発作時などで、かなりの過換気にもかかわらずSpO2が95%程度になっている場合は、やはり酸素吸入を考えます。 また、95%という値は安静時の値だと思いますが、患者さんがリハビリをされているとき(労作時)に低酸素血症の増悪がないかどうかも一応は検討されていた方がよいと思います。基礎の疾患によっては、リハビリ中に低酸素血症をきたすこともありますから、そのような場合にも予防的に酸素吸入をした方がよいことがあります。
お礼
ありがとうございました。 またまた質問なのですが、患者さんはおやつ摂取後でした。 そのような食物摂取後に下がるのはどうなのでしょう?(危険だと思うのですが・・・ちなみにサクションでは何も出なかったそうです) また、老人の正常値も97~98%と考えていいのでしょうか?
お礼
ありがとうございます。 結局次の日患者さんは熱発してました。 患者さんは重度の痴呆で嚥下にも問題のある方でした。食事にはトロミがついてましたが、食介する際すごい勢いで介助者が口に入れていくんです。 きっと誤嚥性肺炎ではないかと考えられます。 でもDr.やNrs.は風邪だと言ってました。