2060年の国の借金・財政予測を信用しますか
財政制度審議会は2060年度に国の借金が8157兆円になるという試算を発表しました。だからこれから大増税が必要だと言いたいようです。
そもそも国は今まで何度も国の財政予測を発表し、それがことごとく嘘の発表だったことを反省していないのでしょうか。例えば、2006年7月の発表では、2011年には基礎的財政収支の赤字は無くなるだろうと言いました。それに乗せられて当時の小泉首相が、よしこれを目標にしようと言い出しました。それを口実に必死で歳出削減を行ったために世界経済が30年に一度と言われたほどの好調だったにもかかわらず、日本だけはデフレを続け、一人当たりの名目GDPは世界第3位だったものが2007年には第19位にまで落ちてしまいました。また実際の2011年度の基礎的財政収支は黒字化どころか5.6%の大赤字で、予測は大嘘でした。数年後の予測が大外れの連続なのに、なぜ数十年後の財政予測ができるのでしょう。
2006年の発表の後、毎年基礎的財政収支の見通しを発表し、毎回の発表で過去の発表が嘘だったことを認め、下方修正した新しい発表を出しています。毎回の発表が増税を認めさせるための大本営発表であったことが後で確認できます。こういった予測を出す前に、過去の予測がどうしてはずれ続きかを説明すべきだと思いますが如何ですか。
お礼
さっそくありがとうございました。 これですっきりしました。