- ベストアンサー
トリプタンの飲み方について
- 緊張性頭痛と片頭痛のダブルパンチに悩む私が、トリプタンの飲み方について迷っています。
- 長らく悩んでいたが、4、5年前に脳神経外科でダブルになっていることを知りました。
- 現在はトリプタンを服用していますが、初期の症状の判断が難しく、飲み忘れてしまうことが多いです。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
たしかにスマトリプタン(イミグラン)とアミトリプチリン(トリプタノール)は全然別の物質で、化学構造もスマトリプタンはインドール核を持ち明らかにセロトニン神経系に作用するとわかりますが、アミトリプチリンは三環系で抗ヒスタミン剤にも似た構造を持っています。 アミトリプチリンはもともと抗うつ剤というのはご存知と思いますが、作用機序は未だによくわかっていないらしく、セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の再取り込みを阻害し、脳内の濃度を上昇させて作用を増強することで効果を現すとされています。なので、脳内のセロトニンの働きとまったく無関係でもないので、他の薬で効果がない場合には(半ばダメ元で)効果を期待できるだろうとは思います。 しかし、同時にノルアドレナリンの作用もおそらく増強します。ノルアドレナリンは交感神経系の伝達物質で末梢血管を収縮させますが、興奮すると顔が紅潮するように、頭部の血管は一部拡張します。そうなると、偏頭痛は血管拍動性に痛むことが多いですから、何らかの悪影響の可能性もあると思います。そういう意味では、アミトリプチリンに偏頭痛への効果は期待できません。 ただ、最近は(頭痛に限らず)頑固な痛みで通常の鎮痛剤が聞かない場合には、うつ病の症状を疑うべきとされ、トリプタノールやSSRIがよく使われます。なので、アミトリプチリンの効果が期待できるとすればむしろ筋緊張性頭痛の方ではないかと私は思います。 偏頭痛に戻りますが、セロトニン作動性の効果はセロトニン作動薬とわかっている薬剤の方が期待できます。しかしSSRIも負けず劣らず高いですし、副作用が出るとかなりしんどい目を見ます。もうちょっと安い薬では、タンドスロピン(一般名)もセロトニン作動薬です。近年はセロトニン系が注目されているようで、新薬もいろいろ出ましたから、医師とよく相談なさってみてください。
その他の回答 (3)
- RMT
- ベストアンサー率62% (69/110)
すみません、#3の回答で間違えてしまいました!m(_ _)m シプロヘプタジンは普通の抗ヒスタミン剤です! 精神科系の薬の副作用予防に使うのは、プロメタジンというやつです。化学構造はどっちも環っかが3つ並んでいますが、真ん中の環の形が違うし、プロメタジンにはNとSが入っているし、側鎖も違います。(昔からよくごっちゃになってたんです。今朝も確認せずについやってしまいました。ごめんなさい) そういうわけでお詫びの上訂正しますが、アミトリプチリンで抗ヒスタミン作用は期待できないというのは間違いないです。シプロヘプタジンとアミトリプチリンの構造上の共通点は3つ並んだ環の方だけで、側鎖の違いが生体アミン受容体への作用の違いの原因でしょう。 どうもお騒がせしてしみません。m(_ _)m
お礼
たいへんご親切にほんとうにありがとうございます! トリプタノール、いろいろな役にたつ薬なんですね。 きょう医師に相談して、トリプタノールの抗ヒスタミン作用と眠気による睡眠導入効果と頭痛への効果に同意してもらい、一日あて10mgを処方してもらうことにしました。 かかりつけ薬局の薬剤師さんも今日は処方が変ったのでどうしましたか、と尋ねられました。 事情を話したところ、なるほどたしかに、と納得してくれました! そこの薬剤師さんも、最近はもう片頭痛というと即トリプタンを出してしまうんですよねえ、と漏らしてました^^ 国をあげて健保の改革をすすめている折りに、非常に高価なくすりを無駄に使ってしまうことがないよう国民の一人として少しでも意識を持てればと思いました。
- RMT
- ベストアンサー率62% (69/110)
ちょっと補足します。 アミトリプチリンによく似た化学構造を持つシプロヘプタジンという抗ヒスタミン剤がありますが、アミトリプチリンに抗ヒスタミン作用が期待できるかというと、それはないと思います。シプロヘプタジンも、鼻炎やかゆみよりは、精神科系の薬で起こる震えの副作用予防に併用されることが多いという印象があります。 トレドミンとイミグランの飲み合わせ自体は、今のところ報告されていないようですが、いずれにせよ抗うつ剤は脳内の生体アミン(神経伝達物質)の代謝に影響を与えるわけなので、その関係での飲み合わせの可能性があり、併用には十分な注意が必要です。効果の減弱よりも、むしろ血圧・心臓に対する注意が必要だと思います。(血圧上昇、胸部圧迫感などの狭心症様の症状) あと、セロトニン症候群と言われる、発熱や震えを伴う症状も頻度が高まる可能性があり、注意が必要だと思います。このあたりも医師とよく相談してください。
お礼
>セロトニン症候群 それは怖そうですね、今日病院へ予約してますのでしっかり相談してみたいと思います。 夜帰ったら医師との相談結果をまた補足欄にご報告しますので、どうぞよろしくおねがいします!
- RMT
- ベストアンサー率62% (69/110)
薬剤師です。 イミブランなどのトリプタン系薬剤は前兆期に飲んでも効果がありません。原則として痛み始めたときに使う薬ですが、偏頭痛かどうかの見極めは難しいでしょうね、ご自分でもわからないとなると… たしかに高い薬ですが、先にイミグランを使うようにしてみてはどうでしょうか。 参考URLは、頭痛に関する情報満載のオススメサイトです。
お礼
朝はやくからどうもありがとうございます! 質問文で書いた「その後知った」というのは、実は私も頭痛大学でトリプタンのことを知ったのでした。 頭痛大学の記述に、トリプタンの代用としてトリプタノールも好んで用いられる、という一文を読んだために、私は精神科で相談したのでした。 精神科の医師は開口一番、 「アハハ!名前はたしかに似てるけど、トリプタノールじゃ全然片頭痛に効果は期待できないよ、それよりトリプタノール出してあげるから!」 と気前よく言ってくれたので助かりました。 (しかし、そうすると頭痛の権威が書いた頭痛大学の記述は、本当の効能としてどうなんだ?と大変気になります) トリプタノールで本当に効いてくれれば、何十分の一の値段なので、貰いやすいのですが、薬剤師さんのお立場で、いかが思われますでしょうか? (32条の濫用にならないよう、医師も数にかなり気をつけて最低限の少量しか出さない方針ですので、ハズレかもしれない痛みでイミグランを使ってしまうのは避けたい状況です)
お礼
おはようございます! なんだか今朝も、「緊張型なのか片頭痛のほうなのかわからないモヤモヤ」で目が覚めてイヤナ予感のめざめです・・・。 >アミトリプチリンは三環系で抗ヒスタミン剤にも似た構造を持っています。 するとトリプタノールはアレルギーに効く可能性がありそうですね!? 私、アトピーもあるのでこれは助かりそうです。 数年前に一週間だけだけ試したことがあったのですが、あまりに眠さがひどくて仕事が出来くなり、医師に頼んでやめさせてもらったことがありました。 でも今なら自由に昼寝もしていい生活なのでトリプタノールが効くなら戻ってもいいかな、と思っています。 >ただ、最近は(頭痛に限らず)頑固な痛みで通常の鎮痛剤が聞かない場合には、うつ病の症状を疑うべきとされ、トリプタノールやSSRIがよく使われます。なので、アミトリプチリンの効果が期待できるとすればむしろ筋緊張性頭痛の方ではないかと私は思います。 >偏頭痛に戻りますが、セロトニン作動性の効果はセロトニン作動薬とわかっている薬剤の方が期待できます。 ・・・なんとそういう仕組みだったんですね! 実は私、精神科で長いことトレドミンをもらって飲んでいました。 飲み合わせでせっかくのトリプタンも効き目が悪くなってしまう、とかありますでしょうか? 今のところ、まだ始めて間もないので、イミグランのおかげで助かった!と思い感謝することも半々ぐらいなので悩ましい状態なんですが、もしかしてのみ合わせで効き目が半減、というようであればまた医師に相談したいと思いますので、よろしくおねがいします! 緊張型のほうにトリプタノールが効くならば、これはとてもうれしいのでさっそく処方してもらえるよう頼んでみます!