世界の趨勢としては、すでに先進国も含む多くの国で、ある程度の居住実績と、生活基盤が出来上がっていれば、たとえビザ切れや密入国などの不法滞在であっても、滞在資格を与えるようになってきています。
ところが日本では、何年居住実績があろうと、また、家族がいようと、入国管理局が不法と判断したら、問答無用ですべて収容、強制送還されてしまいます。
さて、ここからが問題なのですが、強制送還の手続では、強制送還の対象となる疑いが一定あれば、すべてのケースで身柄を拘束して収容施設にいれることになっています。自由を奪うという重大な権利制限を入国管理局だけで判断し、執行しているのです。そのため多くの外国人は十分な弁護を受けることなく、収容され、強制送還されてきました。
強制送還にあたるかどうかの審査の結果、該当するとして命令書が出されてしまうと収容期間に期限がありません。そのため、不必要に長期間収容されることもおこっています。
また、施設は長期の収容を考えたものではないため、収容されている人の多くに、体調不良や病状の悪化がみられます。幼い子どものいる家族は、男女別などで収容される為、家族バラバラの生活を強いられています。
告発もされていますが、中には収容された人に対しての虐待や暴行、差別的、屈辱的な扱いを受けるなど、法治国家日本とは思えない実態があるようです。
これら内部の出来事は、外部からのチェックができないため、いとも簡単に基本的人権の侵害がまかり通っています。
刑務所のようではないかとのご質問ですが、扱いは刑務所以下。昔の監獄のような環境と形容できるでしょうか。
ネット上を検索なさったり、大型書店など覗かれれば、こうした実態を告発する書籍などを入手できると思います。
もし良ければ、この異常な事態を改善するよう働きかけるお一人に加わっていただきたいと思います。件の人権侵害や不当な収容、送還に関して裁判も起こされています。そうした裁判の傍聴などもご協力ください。
ともかく、法と秩序に守られて暮らす私たち日本人の隣りで、同じ日本の法律によって人間扱いされない外国人がいかに多いのか、戦慄を覚える状況です。
石原都知事の「三国人」発言や外国人排斥の言動が、これらの人権侵害をどれほど正当化させてきたか、背筋が寒くなる思いで居ます。
参考URLもどうぞ。
お礼
御礼が遅くなってすみません。 たくさんの情報提供、ありがとうございました。 参考URL、拝見しました。 あまりの現実に、思わず声が出ませんでした。 このような現実を知っている日本人は、多くないと思うので、私が広めていければいいなと強く思いました。 また何かあったら、宜しくお願いします。