rei00 です。
ayubatake さんの勉強のためにヒントだけと思ったのですが,hikaru_mac さんの回答がありましたので,補足しておきます。
まづ「旋光性」の意味はご存知でしょうか。化合物が偏光面を右又は左に回転する現象です(hikaru_mac さんの説明は,この「旋光性」の説明です)。この性質を示す化合物を「光学活性化合物」といいます。
問題の「変旋光」とは,『旋光性をもつ純粋な物質を溶かして溶液にしたとき,何らかの互変異性化をおこして,その比旋光度が経時的に変化すること』(「理化学辞典 第5版」岩波)です。
具体的にグルコ-スで説明してみましょう。グルコ-スは結晶状態にはα-グルコ-スとβ-グルコ-スの2種類があります。たとえば,α-グルコースの結晶を水に溶かした時,初めは,比旋光度+111°を示しますが,放置すると+52.5°で平衡値(終極値)に達します。一方,β-グルコースの結晶を水に溶かした時は,初め比旋光度+19.2°を示しますが,やがてα-グルコ-スの時と同じ+52.5°で平衡値(終極値)に達します。
この現象は,水溶液中でα-グルコースとβ-グルコ-スが開環したアルデヒド構造を仲立ちとして平衡を保っているために起こります(「新・化学ノ-ト」↓の「4.有機化学関係 3.糖類 」を参照下さい)。つまり,この平衡が起こるには,開環したアルデヒド構造をとる必要があります。開環したアルデヒド構造をとるには,アノマ-位(糖の1位,開環構造でアルデヒドになる位置)がフリ-(別の糖などが付かない OH の状態)で存在している必要があります。
後は,教科書あるいは下のペ-ジなどで各二糖の構造をご覧になればわかると思います。
お礼
さらに詳しい説明、ありがとうございます。 URLもとても助かります。 まだまだ勉強不足で・・・。本当にありがとうございました!!