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旅客用機関車と貨物専用機関車の違いは?

鉄道の本を見ますと、よく「旅客機」・「貨物機」・「客貨両用機」などの記述があります。この二つの写真を比べてみるのですが、どこがどう違うのか未だに分かりません。この3者の違いは何でしょうか? 教えて下さい。

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noname#60878
noname#60878
回答No.6

最近まで軽量で大出力の機関車は作れなかったという事情があります。車両価格や取り扱いの問題もあります。(遅い貨物用ということでEF15の足まわりはEF58より簡略化されている。) 昔は今よりも客車は(木造で)軽く、貨物列車の速度は低かった(最高50km/h)ので、低速度域での引張性能に重点を置くか、高速性能に特化するか(車輪直径やギヤ比を違えるなど)という方法で性能を確保していました。EF58のギヤ比を変えて貨物用にしたEF18といった具合です。 しかし、機関車設計の進歩と、客車の重量増加(サービス向上や編成長大化など)、貨物列車の高速化(電車との速度差が問題になるなど)によって、必要な性能の差が小さくなり、同じ設計で両用できるようになり、機関車としては(EF60やDD51の登場)共用できるようになりました。EF66のブルトレ牽引もそのひとつです。 しかし最近は、貨物用機関車の性能向上がめざましく、需要が減って短編成の客車には性能過大なため、今後は貨物機が客車を牽引することはまずないでしょう。 列車システムとして見ると、昔の客車は暖房が必要でした。蒸気機関車の時代には機関車の蒸気を送っていました。この配管は本来はほとんどの形式に付いていたのですが、貨物専用の運用に就く機関車では外しているこも多かったようです。貨物用に分類されるD51等は旅客列車も多く牽引していました。旅客用の8620は支線に転じてからは貨物も多く引いていました。8620の後継のC58は両用機に分類されます。速度と引張力が必要を満たしていればどちらでも使えるのです。 ディーゼル機関車では、旅客用には蒸気発生器(SG)を搭載する必要がありました。冬季に貨物用が客車を牽引すると困るのですが、旅客用が貨物を牽引するのは支障ありません。(DE10やDD51など) 旅客用には電気機関車にもSGを搭載していました。(ごく初期には冬は暖房用ボイラを搭載した車両を連結していた。) EF61はSGを持っており、性能的には大差無いのですが、EF60は貨物用としてSGを搭載していません。交流電化にともない(交流の場合トランスを使用してサービス用の低圧電源を得やすいので)電気暖房付きの客車が多くなりました。直流機でもSGのかわりに電源装置(MGやSIV)を搭載する物も登場しました。客車列車を引かないED75は簡略化のためこの電暖用の配線を持っていません。一方、非電化区間が多い北海道などでは交流機関車にもSGを搭載(ED75+SG=EC76)していました。(混用すると、切り替えてもすぐには暖まらないとか、電暖使っている間に蒸気配管が凍結して蒸気が通らなくなるなど不都合が生じます。) 12系客車以降は、客車側に発電装置が搭載された関係で、この問題は無くなりました。ブルートレインにはSGを持っていないFE60が(後述の装備追加のうえ)充当された時期があります。 客車の車掌と機関車の間の連絡が必要です。貨車の場合はいきなり無線になるのですが、客車では電話が使用されていた時代があります。その頃には、客車牽引に充たる機関車には電話が付けられていました。 客車と貨車ではブレーキに違いがあります。20系以降の高速の客車列車を牽引するには、このための配管を持った機関車が必要でした。EF65(P)はこの装備を持っています。高速コンテナ列車の登場によって、貨物機でもこの配管が必要になりました。EF65(F)です。65Fでも客車列車牽引できるのですが、前述の電話がありません。その後、電話が不要になった事などもあって、両者を統合して(PF)型になります。他形式でも「1000番台」といった形で新製や改造によりブレーキ管引き通のある機関車が生まれました。これらは旅客用や高速貨物用と言われますが、当然ふつうの貨物も牽引します。逆に言えば、この装備が無いと(貨物も含む)高速列車の牽引に支障します。

higashitoh
質問者

お礼

なるほど。暖房装置やブレーキの違いなのですね。ご丁寧な回答を有難うございました。

その他の回答 (5)

noname#40123
noname#40123
回答No.5

燃料別に回答します。 石炭・・・蒸気機関車 動輪が多く小さいものが貨物用です。代表例 D51 D52 E10 9600等 (動輪4つや5つ) 動輪が少なく大きいものが旅客用です。代表例 C62 C59 8620等 (動輪が3つ) 軽油・・・ディーゼル機関車 基本的には、蒸気機関車と同じですが、馬力が大きいので貨物用と貨客両用に使えるものがあります。 貨物用・・ DE11 DF200 動輪が5つや6つです。 貨客両用・・DE10 DE15 DD51 DF50 DD54 動輪が4つや5つや6つです。 ディーゼル機関車の場合の最初のDはディーゼルのDです。 後のアルファベットは、動輪の数です。 後の数値は、十桁で最高速度によって数値を分けていて、一桁でその順番に与えています。 電気機関車 直流電気機関車には、貨物用と旅客用と貨客両用があります。 交流電気機関車や交直流電気機関車には、貨客両用機関車と貨物専用機関車があります。 電気機関車の場合の最初のEは電気(エレクトロニック)のEです。 後のアルファベットは、動輪の数です。 後の数値は、十桁で最高速度によって数値を分けていて、一桁でその順番に与えています。 なぜそのように分けるのかと言えば、電気機関車の歴史に関係しています。 直流電気機関車 貨物用電気機関車 EF10 EF13 EF15 EF65(EF66)EF67 EH200 EF200 EF210 旅客用電気機関車 EF51 EF53 EF55 EF58 EF65 貨客両用電気機関車 EF60 EF62 EF63 EF65 EF66  昭和初期から昭和30年代までは、 貨物列車は遅くても力強い機関車を要求されて、 旅客列車は速い列車を要求されました。 そのために最高速度が違う機関車が存在したのです。 ですから、2種類の機関車が存在しました。 てすが、電車の発達や荷主のスピードの要求に伴い貨物列車にもスピードを要求されました。 そのために、高速の貨物に対応する機関車が開発されました。 しかし、機関車の効率的な運用を考えると、専用機関車では無駄が多いので 高速貨物にも旅客列車にも対応する機関車が開発されました。 それが、EF65に多数の種類があるのはそのためです。 でも、EF65でも貨物列車の長大化で牽引力が足りないので2両使うことになりました。 しかし、それでは機関車が足りなくなるのでEF90(後のEF66)を開発しました。 EF66は貨物輸送に活躍しましたけれど、貨物輸送がトラックにシフトしたり、けん引できる貨物列車の減少などで剰り、 ブルートレインのけん引機としてその牽引力を利用して、東京-九州間のブルートレインけん引機になり走っています。 交流電気機関車と交直流電気機関車 交流電気機関車 貨客両用・・・ED70 EF70 ED75 EF71 交直流電気機関車 貨客両用・・・EF80 EF81 貨物専用・・・EH500 EF510 これらは、開発されたのが昭和30年代になっていたので機関車の効率運用をするために、使用区分を特別限定していません。 ただし、高速列車に使用する区分等は存在します。 近年では、旅客輸送の主力が電車やディーゼル列車になったので、 JR貨物が再び貨物列車専用の機関車を開発して EF200 EH200 EF210 EF510 EH500 DF200という、 新しい専用機関車を開発使用しています。 また、従来の機関車に関しても、貨物輸送を主力していて、旅客列車をけん引することは少なくなっています。 老朽化等の問題もあり、機関車自体も減っています。 なお、貨物列車の高速化と言うことで、M250系貨物電車という貨物列車の電車版が開発されて走っています。

higashitoh
質問者

お礼

わざわざご丁寧な説明を有難うございました。参考になりました。

  • twr70-000
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回答No.4

確かに分かれています。現在でも主力のEF65は万能なので客貨両用機ですが、P型(旅客機)・F型(貨物機)・PF型(客貨両用機)と分別されます。P型・F型の区別はF型には重連総括装置や密自連がついていたり、など若干の差異があります。しかし現在は電車が主力なので、機関車の製造はJR貨物のみなので「貨物機」のみの製造ということになり、ほかのJRは国鉄からのなので、ほとんどが旅客機ですが貨物も牽引可能なのでほとんど区別はされなくなりました。

  • yiwt
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回答No.3

昔の蒸気機関車からの分類で、動輪が大きくスピードを出しやすいC62などが旅客用、動輪の数が多く牽引力の強いD51などが貨物用に適しているとされたようです。 電気やディーゼルの時代になっても、変速機のギア比などの設計で、しばらくはこの分類があったようですが、今では高速で牽引力の強い機関車が作れますし、そもそも旅客用の機関車がほとんどなくなってしまったので、このような分類も耳にしなくなりました。

参考URL:
http://www3.ezbbs.net/07/abetanpic12c11/
  • cubics
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回答No.2

簡単に言えば、旅客用が速度が高速で客車に対する設備を持っているのに対して、貨物用は、牽引力とかパワー重視の設計ですね。 ギア比の設定とかだと、見ただけじゃわかりませんね。 昔の蒸気機関車で言えば、C型の動輪の大きい系列が旅客用に対して、D型は貨物用であるとか。 まあ、普通の電気機関車の場合、どうにでも使えますね。 貨物用となると、H級みたいなやつですね。こんな牽引力のある機関車を旅客用に使ったらもったいない、かな。^^;)

  • fortranxp
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回答No.1

簡単にいえば客車は蒸気で暖房してますので この蒸気発生器(SG)があるのが電気ディーゼルともに 旅客機といえます。

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