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リスクめマネジメントの理論書は?

 同様の質問を捜したところ、なかったので質問します。  世にリスクマネジメントに関する本は検索すると沢山ヒットします。  リスクマネジメントを事例でなく、基礎理論をみっちり勉強したい場合、お勧めの文献や書籍はありますでしょうか?  できれば読後感想も含めて紹介いただけますと、大いに助かります。

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  • GTAC
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回答No.1

いちがいにリスクといっても幅が広すぎます。 たとえば、 金融における貸し倒れのリスク 出資における事業失敗のリスク 建設やソフト開発プロジェクトにおけるリスク (予算オーバー、納期超過、品質未達) 操業におけるリスク (労働安全、爆発、火災、医療事故、食品安全、交通事故、墜落、感電など) 事業上のリスク(内部統制、事業継続) (経営者・従業員の法律違反、不祥事、信用失墜、情報漏えい) 不可抗力のリスク (天災、暴動、戦争、テロ、犯罪行為) リスクはハザードと対応しているのでハザード(危険有害要因)となる原因とその影響として定義されてきます。いずれも、1)リスクの特定(原因と被害)、2)リスクの評価(重大性、影響の範囲、被害額の大きさ、発生確率)、3)リスク管理計画(危険性の低減、保険加入など他への責任転嫁、危険性を承知で何もしない(保持)などの計画を立てて実行する)、4)事故事象発生時の処置(危機管理計画、復旧支援)の4ステップで構成されています。 まず最初の危険有害要因の特定の段階は経験論になり、また、実行段階もそのリスク固有の方法がありますので、たくさん書物がでていて、経験論で話をしているのはそのためです。 たとえば、食品衛生の場合に、「食中毒が起きたら保険で保障する」というマネジメント計画は成り立たないのはお分かりですね?HACCAPやその他の手法ででリスクを限りなく低減し、教育・抜き取りチェック等々で問題となる食品を工場外に流失させない対策を打っていなければ企業として存続できなくなります。 安全関連の法規(労働安全衛生法、危険物、建築基準、消防、電気、ガスなど)が過去の事故(アクシデント)や事象(インシデント)の反省を踏まえて条文を定めているのと同じです。 純粋に理論的取扱をしたい場合は、保険学(事故の確率と損害の期待値)、プロジェクトマネージメント論(リスク評価マトリクス:RAM)などがあります。 リスクの特定とか管理計画立案は専門家で無いとできません。一方で経営者の立場では何をするのか、いくら金を使えばよいかなどといった次元の話になるでしょう。 そこで、通常は専門家を使い、危険要因を洗い出させ、その危険度を金銭換算させ、経営者はリスク低減のための費用対効果として評価するということが行われます。 モラルハザードという言葉がありますが、元来の意味は 「危険回避のための手段や仕組みを整備することにより、かえって人々の注意が散漫になり、危険や事故の発生確率が高まって規律が失われることを指す。」(http://pol.cside4.jp/socialism/2.html) です。 すなわち、保険をかけたり、セーフティーネットが整ったりすると、そのことによって、リスク回避のインセンティブが下がり、該当するリスクがかえって高くなることを意味します。安心感から事故が起きる確率が増加するわけです。 リスクマネジメントで管理計画を立てて保険に入るというところまでは通常行われますが、この例のようなモラルハザードが起きたときにどうするのかまで踏み込んだ対策をしているところは少ないですね。 経済産業省の報告書があります 内部統制なら http://www.meti.go.jp/kohosys/press/0004205/ 情報処理関連なら http://www.bousai.go.jp/MinkanToShijyou/guideline01.pdf 情報セキュリティなら http://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/downloadfiles/6_bcpguide.pdf 有害化学物質なら http://unit.aist.go.jp/crm/index.html リスクの講習会(危機管理計画、事業継続計画、(BusinessContinuityPlan:BCP)、コンプライアンス、災害復旧支援DisasterRecoveryなどで索引するとヒットします) たとえば保険会社関連のものなら、 http://www.azsa.or.jp/b_info/keyword/businessrisk.html 基本的な内容に関する入門の入門みたいなレベルでどこでも手に入る書物であれば、次のようなものはいかがでしょうか?アマゾンなら関連書籍がひょうじされますし、感想が載っているものもあります。 PMBOK http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/1930699204/250-8932548-7013049 PMP教科書 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798106852/ref=pd_bxgy_text_2/250-8932548-7013049 にリスクマネジメント論が1章割いて載っています。 BCP http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798007749/qid=1127527056/sr=1-5/ref=sr_1_10_5/250-8932548-7013049 リスクマネジメント http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4621075675/qid=1127527056/sr=1-6/ref=sr_1_10_6/250-8932548-7013049 マネジメントシステム(JIS Q2001)の指針 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4542301753/qid=1127527056/sr=1-8/ref=sr_1_10_8/250-8932548-7013049 一般論として申し上げられるのは以上ですが、具体例をお知らせいただければ、BCPやプロジェクトマネージメント産業安全に関してならもう少し掘り下げたアドバイスが出来ます。

setamaru
質問者

お礼

 リスクマネジメントの対象は分野により各種ありますが、理論にはある程度共通したものがあると思います。  質問としては、あらゆる分野に共通し、適用可能な「リスクのマネジメント理論」書は、ということです。いまのところ、 ある程度汎用的な理論書としては、こんなところかと思っています。  「リスクマネジメント概論」ニール クロックフォード 晃洋書房、ISBN: 4771010803、1999    リスクマネジメントの総括的研究書として評価が高い  「リスクマネジメント総論」亀井 利明 同文舘出版、ISBN: 4495372211、2004     内容が経営学に偏っているかもしれない。

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