乾電池と比べてということでしたら、内部の構造の違いです。ニッカド電池はアルカリ湿電池の一種で、マンガン乾電池とは違い内部に水酸化カリウムの電解液が使われていて、構造はアルカリ電池に近いものです。取り出せる電気量が乾電池の5倍から10倍と大きく、何よりも充電して繰り返し使えるメリットが大きいです。ニッカド電池は内部に有害で稀少な金属であるカドミウムを使用しているため、環境への配慮や、資源の枯渇の恐れから現在の生産数は減少しつつあります。
同じような電池にニッケル水素電池というものが売られていますが、この電池はニッカド電池よりも20%程度容量が大きく、有害なカドミウムを使用していないためリサイクルが簡単なので近年ニッカド電池にとって変わりつつあります。取り扱い方法や一本あたりの値段はほぼ同じですが、従来のニッカド電池専用充電機では充電できないこともあります。
ニッカド電池とニッケル水素電池に共通の欠点に「メモリー効果」があります。メモリー効果というのは、電池に電気が多く残った状態で充電する事を繰り返していると、電池の寿命が短くなり、電池に電気がたまらなくなってしまいます。また、充電せずに放っておくと放電して電気が無くなってしまう欠点もありますので、時計などの長く動いていてほしい機械には不向きです。そのため、使う前にあらかじめ充電しておく必要が出ます。また、電気の残量が残り少なくなったら早めに取り替えてください。そうしないと過放電状態になって電池の寿命を縮める原因になります。
単四のニッカド電池は入手するのは無理ではないでしょうか。過去においても単四タイプの電池を製造していたメーカーが数社しかなく、現在では製造されていないはずです。単三タイプでしたら、電気やさんをはじめ、ホームセンターなどの電気コーナーで売っているはずです。一本¥200~¥300くらいです。